石井伸之の国立市議会議員日記 自由民主党会派所属

東京都国立市の若手?市議会議員(6期目)による日記です。国立市議会議員として国立市政の最新情報を伝えて行きます。

11月1日 本日は国立市議会で国立ハンセン病資料館を視察しました

2018年11月01日 | 国立市議会
 こんにちは、人の基本的人権は人類の歴史の上に成り立っていると考えております

 本日は午前10時30分に議会運営委員会、午後からは東村山市にある国立ハンセン病資料館を視察しました。

 大和議長が、議長会の中で当施設を視察したことから感銘を受け、国立市議会での視察を提案されました

 午後1時前に国立市役所をバスで出発し、一時間弱で到着です。

 まずは映像でハンセン病の歴史を振り返ります

 ハンセン病が日本ではらい病と言われていました。

 らい病と聞いて一番最初に思い出すのは、安土桃山時代に活躍した戦国武将の大谷吉継です。

 白い布で顔を隠し、関が原で奮戦したとの語りは歴史に刻まれています。

 豊臣秀吉の茶会で、回し飲みされる茶碗が大谷吉継の後は誰も手に取らないところを、石田三成がさっと手を伸ばし、上手そうに飲み干したというエピソードが残っております

 らい病の差別と闘う大谷吉継を、偏見の目から救い出さんとする石田三成の心意気を伺うことが出来ます。

 また、ジブリ映画「もののけ姫」に出てくる『たたら場』(製鉄をする場所のことです)で石火矢作りに従事する人たちも、らい病に侵された人々との設定だそうです。

 らい病はらい菌という非常に弱い細菌感染によるものです。

 現在では衛生環境や食生活が良くなったことから、発症する方は年間10人以下となっています

 発症したとしても、投薬治療によって重症化することなく完治する病気です。

 近代医学が未発達な明治・大正・昭和初期以前はらい病に対する無理解が、差別と偏見を助長します。

 明治時代に、らい病患者に対する保護と治療を進めるべきという機運が高まります

 明治40年にらい予防法が国会で成立しました。

 しかし、この法律はらい病患者を保護との名目で、全国に療養所が設置され、世間と隔離する方向で進みます。

 療養所の中では、一つの村が形成され、自給自足に近い生活が営まれます

 展示室はショッキングな内容があり、入所者の方々にとって辛く厳しい生活が展示されていました。

 らい病患者の方々を偏見の目で施設に追い込んだのは、私達自身であるという一言を肝に銘じたいと思います

 今回の日記だけでは決して意を尽くせないことをご容赦いただくと共に、是非一度東村山市にある国立ハンセン病資料館をご覧いただければ幸いです。

 視察の最後には、当施設で亡くなられた方々に対して献花しました

 心からご冥福をお祈りいたします。



コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 10月31日 本日は大和議... | トップ | 11月2日 本日は国立市商... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

国立市議会」カテゴリの最新記事