道ばたに落ちた桑の実の
ツンと甘酸っぱい匂いに
かぶと虫を思い出す。
オスのかぶと虫には、
赤茶色のアカカブトと
こげ茶のクロカブトがおってん。
ペットショップにいるのは
アカカブトが多く、
どこかから捕ってきて
おじさんが売っているのは
クロカブトが多いような。
あくまでイメージです。
僕はクロカブト派。
ちなみに、サワガニも
オレンジと水色がいて
水色のほうが珍し感があって
目にすると時めく。
近ごろの武蔵野は
栗の花の香が
ゆらめいている。
今日は午前中、
昨日のリネンをふろしきにした。
横幅114cmの布を風呂敷にするには
縦120cmで裁断し、三つ巻き処理を引いて
出来上がりは117cmとなるのだが、
(ふろしきは縦がすこし長い)
縦120cm×6枚分=720cmとなり、
7メートルぴったりで買ったのは誤算。
そのため、まずは5枚作って
残りの布をひと回り小さな風呂敷と
ふんどし用のひも、おむつ用のひもにして
一応余りなく使いました。
布を四角いまま使うと
このように隅々まで生かせるし、
後から転用もしやすい。
和裁の知恵に改めて納得する。
シルエット重視の洋裁も
めくるめく魅力があるが、
栽培から紡ぎ、染め、織りと
手間をかけた布を隅々まで生かすなら
インドやアフリカのように
四角いまま使うのがいい。
曲線にチョキチョキ切り抜く洋裁は
それだけ高級品といえる。
元々は、革を切り抜く必然的な技術だけど。
今日の午後、自転車で出かけたら
帰り道に迷い、あちゃこちゃと走った末
一軒のおうちで足が止まった。
染織の工房である。
チャイムを鳴らしてみたら
感じのよい女性が中へ入れてくださり、
作品や材料、道具を見学したり
風呂敷の話もして有意義な時間となりました。
初めて訪れた道だけど、自宅から結構近かった。
必要なものはみな近くに揃っているのかもしれない。
出逢えるかどうかは、自分の思いのつよさ次第。
そして、その思いは
たんたんと一歩ずつしか育たない。
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