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お昼は油そばにしようとなって、
奥さんが二胡教室の帰りに麺を買ってくるから
留守番で風呂敷縫っている僕は
油そばのタレを作っておくことになった。

僕はレシピを持たないが、
それ故たくさんの失敗経験から
素材の性質が何となく分かる。

油そばのタレは、油と醤油と甘み。

甘みとは旨みでもあり、
本来は砂糖投入ではなく
素材が分解された味である。

油を分解するのは、ネギや辛いもの、酸っぱいもの。
醤油は既に蛋白質の分解したものだが、さらに生姜でとどめを。

油に刻んだネギ(長or玉)、醤油に生姜汁を混ぜて
しばらく寝かせておくと、随分と甘みが出る。
このタレを茹で麺にからめたら黄金の味でした。

そう考えると、蛋白質分解の生姜と
脂肪分解の酢に、命の素の塩氣と
元氣たる赤色を備えた「紅生姜」は
かなり満点星な薬味だ。
きちんと梅酢に漬けたものがよい。

それでも、最高の薬味は
体内の協生菌から生ぜらるる酵素だろう。

舌やのどを通過した後に、
胃の中、腸の中の消化によって
出てくる旨味もあるだろう。
それは頭じゃ氣付かないけど、
体は「ああ~美味しい!っ」と
弾んでいるかもしれないし、
逆に消化が上手くいかなければ
異物として残り、
「やばい」と青ざめているかも。

食事という生なる儀式の中で
口に入れて飲み込むのは始まりに近く、
排泄まで通して初めて、
「ああ美味しかった!」と言うのが
未知なる自分の体に近づく一つの姿勢。

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