ふろしき王子のブログ◎
出前講座開催☆
http://furoshikiouji.asia
メール isamix@gmail.com
 



ふろしきは折り紙の布版と、いっとき語っていた。
ほぼ正方形の布を、切らずにたたみ結ぶだけで
様々なかたちへと展開させる点は共通している。

違いは、折り紙は曲げた状態でハリを保持するのに対し
風呂敷はふにゃっと重力に押されるため
形を保つには基本的に中身が必要となる。
風呂敷の一部や結び目を支えにすれば
いくらかの形を保てるが、折り紙のように
天へ向かってピンと立てるのは難しい。

風呂敷のよさは、ばんばんと実用できること。
折り紙にも、ふくさや箱という実用品はあるが、
主には飾りとして鑑賞するもの。

しかし、風呂敷にしても折り紙にしても、
素材次第で用途や機能の幅は変わる。
和紙の靴下すらも存在するように、
丈夫でコシもつよい手すきの和紙であれば、
子どもがちょっと遊んだ程度で破けたり潰えたりはしない。

風呂敷も、かつて引き出ものの包まれていたような
薄手のナイロン製では、重みに耐えきれずに
裂けるかもしれないが、
麻や藍染の木綿で、丈夫かつしなやかな生地であれば
アウトドアにも存分に生きるほどの強度をもち、
非常時の防護服としても頼もしいものになる。

あれこれと述べたが、それでも、四角いものから
指先であらゆるものを生み出せる
風呂敷と折り紙は、異母兄妹ほどの近さはある。

そこで、風呂敷を結んで、折り紙のように
いろんな生きものたちを作ってみようという
思いと、その可能性を抱いていますが、
たとえば10年近く前に出版した本には、
金魚、魚、亀、うさぎなんかを紹介した記憶がある。

その金魚は、個人的には嫌いじゃなかったが、
娘っちが「尾びれが大きすぎて変」というので
昨年の夏、改良を加えてみました。

せっかくなので、折り紙では実現しづらい
遊び方として、結んだ金魚を川に放してみました。
布は、軽くて浮くのではなく
船の帆が風をうけるように
布のひろい面積を水で押されることで
浮いたり流れたりすることができる。

本物の川に、ふろしきの金魚が泳いでいるのは
このごろのゲームのように、画面の中では
リアルな街角の位置にモンスターが生息しているというのとも
また異なるファンタジーの趣きがあって、
なんとも心のやすらぐ光景だった。



(モデル:asamin'  撮影:白井智)

そして、改めて感じ入るのは、
風呂敷は植物でできているということ。

植物がかたちを変え、金魚として
川を海へと向かってゆくのは、
原料のコットンが、海へ出てから
ふるさとの近くの川を目指しているのだろうかと
詩的な感慨にくらんでしまう、夏の暑い日だった。

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この画像に写っているふろしきは4枚です。

●はおり
ちょいと寒いとき、ささっと結んでほっこりとします。
また、生地が水につよければ、簡易的な雨具ともなります。
そのとき、リュックや背中に回したショルダーバッグを
覆うように羽織ると、雨から守りやすくなります。

●かごカバー
自転車のカゴに入れた荷物を押さえたり、
目隠し、日よけ、ひったくり防止にも役立つでしょう。
ちなみに写真のカゴは、川原のクズのつるを編んだものです。

●サドルカバー
硬くてお尻が痛いとき、雨がしみ込んでいるときは、
タオルをのせてから小風呂敷で包むとやさしい椅子へ。
かなり濡れている場合は、タオルの上からレジ袋をかぶせてから、
風呂敷でくるみます。

●巻きスカート
大風呂敷といっても、幅は1メートル前後なので
前から巻くと後ろが多少空くことがあります。
そこで、横から巻いて、側面にスリットが出るようにすると
ほどよくまとまります。
丈が長すぎるときは、折り曲げた角同士を結ぶか、
曲げた角それぞれ結びつけたひもを交差してから結びます。

(モデル:asamin'  撮影:白井智)

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姿勢がよいというのは、定規のようにまっすぐにすることではなく、
(それは硬直という)
下半身の土台の上に上半身がきちんとなることで、
重力に負けない(反重力的な)指向を得、心もそこに同期された状態。

足腰は大地に根差しつつ、腹筋より上は空へ向かって、
飛行機のように空中を縦横無尽にうごめきはばたくバネを意識すると、
下半身と上半身の相互補助という理想的な態勢がととのう。

腰が弱いと、背や肩の筋肉で引っ張り上げることになり
重心が上がってしまうし、それもしないでいると
猫背になって口が開いて口呼吸となり、
頼りない腰にミを詰めようと無意識的にも食べ過ぎに走り、
胃下垂にもつながってくるとイメージしている。

腰を安定させるには、足腰をよくつかい歩くこともそうだが、
帯を締めるだけでも断然変わる。
帯に頼るばかりでなく、締まりへの反発で腰の筋肉も育つ。
材料としての蛋白質は当然必要なので、
糖質に偏っている食事はたんぱくしつと入れ替えて調える必要がある。

上半身をほどよく鍛えるには、ただ歩いていても
負荷が少なすぎるので、デューク更家氏のように
腕を上げ振りするのも効果的と思うが、
背中を鍛えるなら風呂敷を背負って日常歩くこともおすすめ。
ただし、背負ってばかりでは腕は育たないので、
とにかく、様々な作業をしていろんな筋肉をつかうことといえる。

ジムではそのために、多様なトレーニングがあるわけだが、
個人的には、自分が生活や仕事でつかう実動作によって
絶妙なさじ加減と全身のバランス感覚とともに鍛えられる
プロセスと結果が、より使える身体になると思うので
(内村航平選手は、体操に必要な筋肉は体操でしか身につかないとし、筋トレを行なわないという)

筋トレだけに偏らず、すすんで様々な作業を買って出ることで
自分のからだを知ることが大事とかんじる。

筋力とは別のバランス感覚や集中力、体幹を育むために
よいと思うのは、不安定な地面を行くこと。
たとえば、石のころころしている川原を
下駄で歩くこと。木登りなど。

使わない筋肉をつけすぎると、かえって重くなり
動作に支障が出たり、基礎代謝がふえて大食になって
胃腸の負担がふえる、重心が上がって足腰の負荷が増す、
という不安定になりかねないので、
鍛えたら実生活のうごきやすさ向上につながっているかを
確認しながらがよいと思っています。

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実家のお店のツイッター@kappayokoyama より引用。

6/29月、17時半まで営業。
本物とは他へも代用でき、時に専用の物よりも
便利に機能します。
ペティナイフ1本も、あらゆる料理に生かせます。
そこを、例えば「りんご皮むき専用包丁」として
他には使いづらければ、物はふえるし、いずれ
台所へ埋もれます。
本物は多目的なポテンシャルを有します。

以下、解説(?)

かつて、お風呂用につかっていた木の椅子を
今は部屋に置いてあるのだが、
一時的に鍋を置いたり、座ったりと
重宝でき、見た目も木の趣きがある。
もしこれが、お風呂専用のプラスチックのイスだったら
部屋の中に置きたいとも思わないので、
風呂場で不要になったらとっくに捨てていた可能性が高い。

本物というのは高度な職人の逸品と限定したい
わけでもなく、技術の前に、まず素材が重要です。
見た目の完成度よりも、素材そのもののもつ機能が
役立つわけです。
風呂の椅子は柾目を生かした乾きやすい材が
使われているため、余計なニスも塗られていない。

ニスは、必要な場合もありますが、今は元の材木が
低品質であり、カンナをかけて仕上げるための
質のよさや自然乾燥による精油の保持が期待できないため、
サンドペーパーですべらかにするしかない。
しかし、紙ヤスリでは必ず毛羽立ち、ホコリがたまったり
汚れがしみたり、カビやすくもなるため、オイルやニスを塗る
必要が発生する。すると、木が呼吸しなくなるし、
目の吸い込まれるような自然の美しさを失う。

そういうわけで、風呂用のイスであっても、
椅子として、置き台として、部屋の雰囲氣づくりとして
とっても貢献し、本物といえる一つです。
さらに、風呂では濡れるため、金具を使わずに
木組みや木のダボでできているので、錆びるところがなく
長持ちへとつながります。
すすける味も出ますが、カンナをかければいつでもピカピカに
なります。

例として風呂の椅子を挙げましたが、
(我が家のものは、千駄木にある伊藤風呂店の手づくり品)

ほんものというのは物や道具だけでなく、
人についてもいえると思います。
僕もそういうところを目指したくありますが、

多目的なポテンシャルというキーワードなので、
自分の専門以外のことにも通じているということであり、
逆に、本当に一つの専門を極めている人は
物事の真理を体得しているため、
他のことも、自分の方法を応用して
やってのけられるものでしょう。

肩書きがないから自信や信用を得られないという
観念があるとしたら、とてももったいなく、
馬鹿げていることなので、無名の普通の人が
秘めているものに、ロマンを抱いて、
たかをくくらずに人と交流してみたら
もっと楽しくなると思っています。

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やっつけ仕事という言葉は
その場しのぎで詰めの甘いような、悪い意味で使われやすいが、
いつも、やっつけ仕事を繰り返していると
それでも技術や経験が身についてきて、
手練れてくる。

完璧を目指し(失敗をおそれ)、材料を抜かりなく買いあつめ、
レシピ(他人からの指示)通りにしかできないより、
いま身の回りにあるものを生かし、定石と異なっても
創意工夫や臨機応変、さじ加減でととのえていく能力のほうが
生きる力がつよいとは、いえまいか。

どちらにもよさがあるけれど、
4つに分類して考えてみますと、

1.レシピに忠実ゆえに、時間がかかる(潔癖完璧主義)
2.レシピに忠実にすることで、はやくできる(システム化)
3.やっつけ仕事でも、かえって時間がかかる(反抗的苦労性)
4.やっつけ仕事で、はやくできる(忍者)

上記4種類は、それぞれが豊かな経験につながるので
よい悪いではないが、やはりさじ加減でバランスが大事。

僕は、虫唾が走るほどのレシピアレルギーなので
偏ってはいるのですが、割合を示すと
潔癖完璧主義:10%
システム化:5%
反抗的苦労性:30%
忍者:50%
その他:5%

という感じになります。
もともとは、神経質で心配性、
既に綺麗な部屋をさらに掃除するような所がありました。
知人がいうには「根は真面目で、表現はひょうきん」だそうですが、
堅物といってもよいかもしれません。
「庭にひきこもり」という言葉をよく使いますが、
心を閉ざしているからこそ、他人が入ってこれないように、
みずからペラペラおしゃべりして、自分の世界を守ろうとしている
のかもしれません。閑話休題。

で、2つめのシステム化の傾向が少ないのは、
同じ方法を繰り返したくなく、同じ内容でも
何かしらアレンジして変化をつけたい意向がつよいです。
完璧主義は嫌いじゃないのですが、
考えなしに、レシピ通りにやれば、ある程度の完成度を実現でき、
可もなく不可もない、表面的にはそこそこよさげなものが
だいたい誰でも再現できる、という思想が許せません。
これは具体的には、近ごろの小学校の図画にありがちで、
あるモチーフを描くときに、その構図や色づかいまでもを
教師が児童に指示することで、全員一様な絵になっているという
深刻な現状が存在します。
その理由が、成功体験?というものでもなくて、
絵のレベルの差を比べられて児童が嫌な思いにならないように、
という、おそらく保護者からの訴えに屈したかたちではないかと
推測していますが、徒競走をみんな同時にゴールするくらい
馬鹿げていることです。

子どもの成長にとって大切なのは、嫌なこと、したくないこと、
苦手なことを知り、それをやらないことによって、
嫌じゃないことや好きなことにかける時間をふやすことです。
もちろん、単に教師との相性もあるので簡単に苦手と決めつけてはなりませんが、
いろんなことを、やむを得ず他人と比べられることを通して、
自分にとって嫌なことを知ることができます。
そのためには、誰でも再現できるシステムをはじめから用意してはならず、
苦労して向き合って、その苦労もよろこびと感じられるか否かで
自分に向いた方法論が、だんだんと見えてくるのだと思います。
好きなことが分からなくても、嫌いなやり方を自覚できていれば
それを脱することで、よろこびの多い方へ近づけるのだから、
比べないことを重要視する必要はないでしょう。
何故なら、それが好きであれば、他人と比べられることなんて
クソどうでもよいと思えるはずだからです。
逆にこわいのは、好きでもなんでもないのに、
褒められるために不本意なことをやりつづけてしまうことです。
長くなってきたのでここで止めます。

3つめの苦労性は、定石やシステムへに反抗心から
我流、自己流を、四苦八苦の不器用でも貫こうとすることですが、
これは予期せぬ発見や多くの試行錯誤と経験につながるので
良い面も多いと思います。しかし、苦労が強すぎて
途中で挫折する可能性もあるので、世の中を恨み過ぎるのも考えものでしょう。

4の忍者は、はやくて、楽で、代用的なやっつけ仕事といいながら
むしろ本物の機能を凌駕してしまう出来栄えを実現できるよさがあります。
たとえば、風呂敷はただのいちまいの四角い布を
結ぶことで、多目的を「見立て」てゆく方法なのですが、
では、買いものを目的に作られているエコバッグと比べ、
ふろしきを結んで一時的に買いものに使おうという
代用品とも見なせる風呂敷バッグのほうが劣っているかというと、
重ければ取っ手がやぶけてしまい、手にくいこむ
一般的なエコバッグよりも、中身に合わせて
ベストな袋にカスタマイズできる風呂敷のほうが
優れもんに結び上げられるポテンシャルがあります。

1年かけてつくったカバンよりも、15秒で結んだふろしきバッグのほうが
機能的にすぐれていたら、なんだか粋の極みのようでうれしいので、
僕もやっつけ仕事を信奉してしまうのですが、
どうしても言葉の印象があるため、タイトルのように
たとえばやっつけ精神、などといってみました。

実は本日も、屋根と屋根の隙間1メートルちょっとから
雨粒が落ちてくるのを防ぐために、
(息子の飼っている小クワガタの容器に昨夜の雨が吹き込んだため)
屋根に雨よけをつなげようとなりました。
ちゃんと造るなら、角材に波板をつけたものを設置すればよいのですが、
波板をわざわざ買うというのりも無かったので、
裏庭に立てかけてあった細めの竹をひもで結んだ骨組みを
物置にあったブルーシートでくるんで完成させました。
意外と綺麗で、竹の情緒によりブルーシートの
安っぽさも緩和されています。
もし強風などで外れても、軽いので危険性が少ない。
壊れたらまた、そのとき身近にある素材で、簡素に手作りすればよいのです。
頑丈につくったものが壊れると、手に負えずかえって面倒くさくなります。

そんなこんなで、まとめますと、
何かをやってみようというとき、まずは無から手がけて
苦労も失敗もしよう。それでもつづけられる対象なら
縁があるし、つづけることで原理や仕組みを体得できる。
レシピや王道的定石を見るのは、その後でよい。
その順序であれば、レシピの理由が見えてきて、
応用可能となり、どんな材料でも生かして
創作料理をつくれるようになる。
はじめから、失敗をおそれ、完成度で「いいね」を
もらいたくて、レシピの奴隷になってはならない。
やっつけ精神は、新しい光の扉をひらく。

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浅草のよさは、観音さまの存在により‬
‪目的を持たなくても歩いていられる‬癒しだった。‬
‪そういう人たちを、観光目的の人数が‬
‪超えてしまうと、窮屈でつまらなくなる。‬
‪きもの姿すら珍しい現在の浅草は‬
‪風とおしもほどよくて、誰でも主人公になれる‬
‪絶妙な足りなさが、なつかしい。‬

観光地は、よそ者に対してすこし
扉をひらいているくらいのローカル感がよい。
その土地の分からなさこそが魅力なのだから。

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6/28日、定休日。
表に出なくても、商店街を支える
縁の下の力持ちは、毎朝近所を掃除をする人、
ほほえんで散歩しているおばあさん、
路地の鉢植え、スタッフ同士の思いやりある
コミュニケーション、子どもの声、倉庫で流す汗、
ごみの収集。夜の雨。朝の太陽。夕方の風。
そんな土台を大切に思う。

@kappayokoyama

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子ども2人と高円寺へ。
息子が、飼っているクワガタの幼虫用の菌糸マットと、
既にいる成虫の餌のゼリーを買うのと、
庭の水場のボウフラ対策にメダカが足りないので
代わりに金魚を購入する予定だった。

ところが、各駅に乗り換えようと降りた
荻窪駅でトイレを使った勢いで
改札口を出てしまい、
せっかくだから高円寺まで2駅あるこうと、
蒸し暑いなかぞろぞろと進む。
途中で斜めのみちに入ったのか、
新高円寺経由の遠回りとなって
2時間近くかかった。

出かける前、朝ごはんを意外に多く食べていた。
りいうは、昨日持ち帰った、知らない人からもらった
梅ジャムを忘れていて、食後にパンに塗って食べたため。
そうして蓄えたエネルギーをちゃんと消費するために、
たくさん歩く流れにととのえられたと解釈する。

無事に、まずは虫の店に着き、
ゼリーと菌糸マットのほか、長男は
ヒラタクワガタを買うという。
「じぶんで捕まえたほうがよいよ」と伝えながらも、
彼が自分のお金で支払うので、
それもよい経験となるから任せることにし、
クワガタのペアも連れて帰った。
2750円くらいしたと思う。

通りみちには熱帯魚屋もあり、
目的はボウフラ用の魚なので
小赤という金魚すくいにいる
最も安価なおととにする予定が、
コメットという紅白で尾びれの長い種を、
おしゃれ娘の意向でえらんだ。

妻は金魚がすきなので、
おっかさんのために可愛いのを
室内で飼いたいという。
コメットを2尾買って、
ボウフラ対策は近所の川の小魚を捕るか、
実家のある浅草で買いなおすことにした。

息子はクワガタの産卵用のおがくずマットの
大袋も購入したため、行きで既に疲れている上に
重い荷を背負いながら、お茶もせずに直帰。

各自こまめに水筒の水を飲み、
臨機応変にマスクも外しながら
暑い日の冒険を乗りきった。

帰宅後、暗くなってからこんどは
近所の林へ、クワガタを探しに行くことに。
そこでなんと、昼間に買ったのと同じ
ヒラタクワガタのペアを捕えることができた。

かぶと虫もクワガタも、好きだから格別にみえるけど、
本来はどこにでもいてしかるべき、ありふれた虫なのだ。
ミヤマクワガタやオオクワガタで
サイズ違いとなると、話はまた別だが。

かぶと虫が、ショップで買うしかない
特別な存在にならぬよう、もっと炭を生かす
ライフスタイルに時代が変わって、
街にひとつは豊かな雑木林があってほしい。
その落ち葉を田畑に生かし、循環がはじまる。

ともあれ今日は、たくさん歩けて、
コメットも台所の窓辺でふわふわふるると
泳ぐようになり、近所の林でクワガタも
捕れた、生きもの経験を満喫した
よい休日となりました。
どんなことにも苦労はあるが、
クワガタや金魚という、好きなことで、
好きな人(家族)とともにあゆむ苦労なら、
野生の果汁のような、すっきりとした汗をかける。
そして日もとうに暮れていて、
僕らの寝るのを、太陽が待ちくたびている。

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昨日きょうの一泊二日で、浅草の実家の店の手伝いでした。
パートです。
ちなみに、お店は合羽橋道具街にある、ヨコヤマ。
商売っ氣はすごく多いとはいえませんが、
まごころだけは負けないよう、懇切丁寧かつ
ユーモアのある接客を大切に思っています。

お店を通して、豊かなコミュニケーションを持ち、
お客さんのしあわせにも貢献したく思うので、
ただ物を売ればよいのではなく、
物をきっかけに広がり育まれてゆく、未来のすべてにとっての
ちょっとした、大切な種まきとひとしずくになればと希う。

帰途はささやかなお土産が
ふろしきに包まれている。

妻に買った麦わら帽子、
屋上で摘んだたくさんの青ちそとえごまに、ルッコラ。

息子にあげるステンレスのぴかぴかの宝箱と、
返すお金(爆)◎

オーブンシート。
知らない人からもらった梅ジャム。
今週から再開したふろしき朝活の主催者さんと
物々交換でいただいた、本麻(ラミー)と大あさ(ヘンプ)のマスク。

早く家に着いたらよいのに、
これを書いていたら電車で乗り過ごした。

徒歩ほほっほ♪

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時おり撮影に協力いただいている、風呂敷仲間の1人が
ブログに「潮干狩り専用帽子」の結び方を、
なんとミャンマーの同僚先輩に伝えたと書かれていました。

furoshikigirl

バンダナを三角に折ってから頭に巻くかぶり方はよく見かけますが、
後ろに出っ張っている角はほんのおきもちのため、日よけとしては足りない。
そこで、三角に折らず、おでこ部分をひとつ結びしてまとめれば、
対角は全部引っぱり出して首を覆うことができます。

そのひらひらが風でまくれると帽子ごと飛ぶ可能性もあるので、
残りの2つの角を、上から真結びで止めている。

潮干狩りは、江戸時代には潮干とも呼び、初夏の風物詩。
日本人の主食は、コメ以前はクリと僕は考えているのですが、
クリには「どんぐり」と「はまぐり」があります。

縄文時代は多くの人が東京湾周辺に暮らしていたのは、
貝塚からも分かりますが、味の深さとサイズにより
アサリ以上にはまぐりが人氣あったろうと、勝手に想像する。
潮があるときに捕るときは、裸足で砂の中を掘って探り、
足の指先で挟んで持ちあげることもできる。
浮世絵においては、潮干にいるのはほぼ女性で、
着物のすそは濡れないように端折るため、
二布(ふたの)…反物2巾(約70cm)の丈×横幅約140cmの布の
両端にヒモをつけたのもの…
とも呼ばれた腰巻とふくらはぎが出るため、
色っぽい光景だったようです。

また、ドングリはアク抜きの楽なシイが、関東以南では
好まれていたと推察する。秋に1年分を収穫する。
他にもボラや鹿など多種多様な食文化があるけれど、
貝や木の実は採るのに命がけということは少なく、暮らしの安定を支えるから
主食にふさわしい。

これは過去の話ではなく、現在でも、東京湾はあまたの魚介類を生み出す
ポテンシャルはあるはずなので、護岸や干潟、海藻の再生を
川の上流や生活排水の流れまで含めて、変えていこうと思っています。
その一環として、我が家からは流して魚の棲めなくなるような
つよい洗剤は一切つかっていないのと、
庭でヨシを栽培し少しずつ株分けしている。
日本の古名でもある「豊葦原水穂国」(豊かなヨシ原と水田のくに)を、
風土の必然として、よみがえらせたい。

隅田川は、浅草付近などは海水が上ってきていて今も塩分濃度が比較的
高いようですが、上野の不忍池も、大昔は東京湾にそそぐ川の河口に位置し、
いのちあふれる汽水域だったため、貝類も豊富だったと思われます。


不忍池でしおひがり? 右手にはまぐり、左に熊手。
頭はふろしきの潮干狩り帽子。袋は、麻の蚊帳の生地で縫ったふろしきを結んだもので、網状。
風呂敷の機能は、結び方と素材によって多様にひろがる。

(モデル:asamin')

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近々、レジ袋が有料化されるという。
通常サイズは1枚2円~5円。

5円となると、結構な額であるが、
だからといってエコバッグを買うのはちょいとひと呼吸。

せっかくエコというなら、家の押し入れの隅に眠っている
生地を引っ張り出して、マイバッグや風呂敷を作りませんか。

市販のエコバッグはポリエステル製が多いのですが、
レジ袋のポリエチレンよりも生産にエネルギーを使う割に、
結局はうす汚れてくると捨てられるケースが多いようなので、
あまり環境のためになりそうもありません。

マイバッグを自作するまでゆかずとも、
今家にあるレジ袋を、使い回せばよいと思う。
それが完全に尽きたら、5円払って新品レジ袋を購入し、
何度も何度も使ったらいい。

そこでおすすめなのが、カチコチにならない結び方で、
言葉で簡単に(分かりにくく…)説明すると、
レジ袋の2つの取っ手の外側から、左右それぞれの手を通し、
通したまま、向かい側の持ち手をつかんで、
また左右にしゅっと引くと、口が閉まります。
同じことを2度繰り返すとさらに安定しますが。
ほどくのがたやすいので、使いまわしをしやすくなります。



(モデル:asamin'  撮影:白井智)

でもやっぱり、買い物は、布の袋、竹や柳、山ぶどうのかご、そして風呂敷をむすんだバッグなどを
こまやかにメンテしながら、楽しむことが暮らしのこころを豊かにすることでしょう。
上の写真は、商店街のパン屋さんでのひとコマですが、
麻(ヘンプ)の小風呂敷をつかっています。

風呂敷に向いている麻は、ヘンプ(大あさ)とリネン(亜麻)の2種類。
ジュート(黄麻)はチクチクしますし、ラミー(苧麻)は多少毛羽立つため、
摩擦の多い使い方には不向きです。

麻は水分を貯めこまない性質と、多孔質で隙間が多いため、
木綿よりも軽く感じます。そして乾きやすいため、高湿の日本にはぴったりで清潔。

レジ袋有料化の機会に、まずは家のなかに眠りたるレジ袋を掘り出して
大切に愛用するとともに、しわくちゃのレジ袋を持って歩くのが抵抗ある場合は
ぜひ、同じくタンスに眠っている風呂敷や布を利用して、
マイバッグは手づくりしましょう。何でも材料から買いそろえるのはエコといえない。
今あるものに、いのちを吹きこむことを、人は、その手と思いによって叶えられます。

今まではきっと、何でもかんでもレジ袋に入れていた方が多いと思われますが、
これからは、レジ袋は
1.野菜などの湿りもの→2.肉魚など臭いがつくもの→3.ごみ入れ
というように、段階を追って用途を変遷させ、使い倒した後に捨てるという
愛用の仕方に工夫し、普通の乾きものはぜひ、
風呂敷でまとめると、中身もずれにくく安定し、見た目もおしゃれにできます。

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市販のふろしきは和柄が多いので、らくだ柄は珍しそうですが、
こちらは八王子の勝田ナセンさんの風呂敷ですね。

らくだ柄に好きな意味をつけるなら「ふろしきは、楽だ」が浮かびますが、
風呂敷は、何か問題が起きたとき、ラクに解決する手段です。

下記ブログ主さんは、シワにならぬようブラウスを包んだとあります。
包み方は「おつかい包み」というのかな。
風呂敷界?における結び方の名前に決まりはなく、
人や本によってもまちまちなのですが、再発見と普及の第一人者のひとりとして
敬意を表したいのは、ふろしき研究会の森田知都子先生。
それまで、観光土産や着物文化におけるサブアイテム、
お嬢様学校等のおしゃれ抑制代替バッグ??として
暮らしの中心から薄れていた風呂敷にひかりを当てた方と存じます。

小風呂敷でくるむ程度の量のブラウスはきっと軽いので、
対角線をそれぞれ結ぶ「お弁当包み」ではなく、
くるんでから一対の角だけ結ぶおつかい包みにしているのは
自然で、勝手にうれしくなります。

あれ?でも手元に本が無いので、結び方の名前が分からなくなってきました。
僕にとっては、私にとっては、で、地域によって生きものの呼称が変わるように
ふろしきにまつわる様々な名称も多様性があってよいと思います。

ブラウスを包んだときは「ブラウス包み」、
釣り上げたシイラを持ち運ぶときは「マヒマヒ包み」と、
中身によって名前を変えてもよいでしょう。
結び方も多少アレンジを加えたほうが、他人がたやすくほどけなくて
鍵の役割にもなるかもしれないから。

丁寧に結んだものは、物理的な鍵という以上に、
精神的な鍵になる。凛としたたたずまいが隙を与えず、
見る者の心まで正してゆくのだ。

furoshikigirl

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女性が泊まりの旅の荷を、ふろしきのしずく型バッグ1つで
済ますというのは、冒険心と信頼があってこそ。
中の小物も風呂敷で包んであってほっこりしますが、
布と布の接触は、すべりにくくて安定します。
包まれていて中身が見えないので、オープンでありながら
盗られにくいと思われる。

僕も学生時代から、旅によって使い方を身につけたので、
都度何にでも変身して守ってくれる風呂敷の頼もしさは
骨の髄までしみている。逆に、どんなに近所への散歩であっても
ふろしきを持っていると、だんだんとそれが旅になってゆく。

furoshikigirl

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へび  


先週末、息子が蛇に会いたすぎて泣いている。
川原で遊ぶ予定を変更しダメもとで近場の林へ行ってみたら、
林道の途中に半年振りに会う僕の兄がいて、その足元に
ヒバカリという蛇のこどもがくねっていた。



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次回、実家浅草行ですること。

・納品
先に三ノ輪に立ち寄り、本のための撮影でも
お世話になっている、ワンダフルというお店に
てづくり風呂敷その他、旬の品をお届けする。
それもあって当日は、いっそう早起きする予定ぢゃ。

・合羽橋の実家お店に着いたら、
川原で拾ったガラス石を店内にディスプレイしたり、
仲間の店員さん達にも差しあげる。
日々の変化は店にそよ風を起こし、いのちをそそぐ。

・屋上の畑に、キウリととうもろこしを植える。
青ちそとエゴマは、来るたびにどっさりと繁っている。
エゴマはスタッフに、シソは夕飯のお店へ持ってゆこうかと。

・雨漏りの原因となるひび割れが、店の屋上に
2ヶ所あるのを、コーキングで埋める。

・10年以上まえに手づくりした木の鳥かごを
現在の住まいに送るか持ち帰る。


・お店を終えたあと、床の黒ずんだワックスをはがす。

・風呂敷の活動の打ち合わせをするかも。

・翌朝は久しぶりに、浅草で
ふろしきの朝活(一部へ動画配信も)
をする予定です。

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