久々の 三浦作品。
こちら、2つの賞(第25回島清恋愛文学賞、第7回河合隼雄物語賞)を受賞されたと知り、納得… の筆力でした。
いやはや…
最初、2人の女子高生の間で交わされる書簡のやり取りからはじまって、
その後の別れ、大学進学、異性との恋愛と結婚… と、時が経つにつれて、手紙もメールに変化し、ずーーっと、ずーーっと、ののとはなに降りかかる出来事は 全て、互いの通信を通じて、読者は知ることになるという…、 斬新な仕掛け!!
すごい、… すごいおかただ。 三浦しをんという作家さんは…
と改めて感心しながら、三浦ワールドに惹き込まれていきました。
実は、わたくしめ---、甚だ図々しいながらも 三浦センセイと価値観が似ているなぁ… と、過去作を通じて常々思ってきたんです…。
三浦センセイの考え方と 物の見方に共感させられた作品に、しばしば出会ったこともあり、
(きっと、ワタシ、三浦センセイと同級生とかだったら、友達になっていた。)とも なんか、思っちゃっていました。
(へっへっへ…、偉大なる 大作家先生に向かって、厚かましすぎて ごめんなさいです。)(汗)
なもんで、今作の ののの気持ち、はなの気持ちも 断片的に 「わかる! わかるよ!!」 と思う (通信上の)吐露があって、イキイキと2人が自分の中に入ってきました。
それだけに、互いに 不本意な運命というか、思い通りにならないエピソードも含めて、三浦セイの多彩っぷりに、楽しませてもらいましたよ。
ただな~~~、
それだけに、結末は勝手に期待しちゃってたりした分、マイナス要素… かも。。 (汗)(汗)