めへへ 書感

本好きなヤギ似のワタシが 勝手な感想を綴った備忘録 (時々、他)♪

新月譚(貫井 徳郎)

2012-08-11 23:06:50 | 本(よかった!) た・な・は行の作者

ズバリ言いましょう。
これ は、よかった  \(*T▽T*)/ 

もともと貫井先生のファンではありますが、改めて 期待を裏切らない作家さんだと
感服させられました。
読み応えある恋愛小説で、実に 『骨太』!

そもそも、ワタシにとっては ラブストーリーって、ちっとも好みのジャンルでなく
この本も貫井作品だからと予約をして、読み始めたら、
“え、え、え・・・ これって恋愛ものだったの???” という始末…(汗)

いんや~~(唸)
これは、すごい。
どうして、こんな風に書けるんだろう… (゜-゜;)
もしや、咲良怜花 = 貫井徳郎の側面?…だったりしたのかな…?! とも思わずにはいられない 深さ!

いえいえ…
そんなことはないですね。
ましてや、奥さま(加納朋子さん)は、ご闘病中だし・・・
(とゆーか、加納朋子さん → AML(驚!) → 移植までされた(驚×2!!) → 貫井徳郎さんと夫婦だったのーーー?!(驚×4!!!!)という、衝撃に次ぐ衝撃の事実を知ったのでした…。)

っとっとっと・・・
話がそれましたが、こちら にも 貫井センセイのお顔入りで詳しい記事がありましたので。
(想像していたより、若っ!(驚)
 お名前からして、てっきりロマンスグレーのご壮年のおかたと思っていたので…。
 むしろ、当該作品中の木ノ内徹 氏を連想しておりました。)

そもそも、ワタシが 貫井先生のミステリーを好きになった理由は、登場人物の心情に切り込んでくる作風でして、
ミステリーならではの“陰”や“憐”色の描写に、読んでいて心が揺さぶられるからです。
だからこそ、こーゆーテクニックは 人生経験豊富でないと とても無理だと思い、
勝手に 貫井先生のご年齢を、かなり上の世代と想像していた所以なのですが…(汗)。

この持ち味はそのままで、主人公が同性ということもあり、今回、後藤和子の 頑ななまでの
心情に共感しつつ、なんだか ミョーに引き込まれてしまったワタシです。

早くも、今年の自分の中の順位付けを意識した作品になってしまった…。
コメント
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