西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

「つながり」論の若干の深化 -2

2006-03-20 | 地域居住学
3月15日ブログに、「つながり」論の若干の深化 を書いたが、今日は「続き」である。つながりには、人々とのつながり、環境とのつながりそして歴史とのつながりの三つがあり、それらの総合が「つながり」だ、としてきた。そして、前二者とのつながりと最後の歴史とのつながりは少し認識方法が異なるのでは・・と言ってきた。それらはそれで良い。今回言いたいのは二つ、一つは何を介してつながるのか、という問題にどう答えるのか。この「何」の主体側は、既に述べたように五感とか言葉とか組織とか・・があり、客体側では?・・ということだ。もう一つは、それらのつながりで、何がポイント、スタートなのかという問題である。前の問題に関しては、既に答えを書いているとも言える。昨年編集発行した『地域居住とまちづくり』(せせらぎ出版、税込み1800円)の序論で、そこには「「つながり」とは、身辺環境を介する「人々とのつながり」、「環境とのつながり」そして「歴史とのつながり」の三つを総合したものであると考えてきている。」というものだ。身辺環境は、地域居住空間といっても良い。何かを介しないと拙いのであるが、では、ここでいう地域居住空間と、「環境とのつながり」と言っている環境と同じなのか、あるいはどう違うのか、これは保留しておく。次に、何を「つながり」のスタート、ポイントとするか、だが、それは当然「人々とのつながり」だろう。勿論、個人として環境とつながったり歴史とつながったりは出来るが、家族を含め人々とつながることで、更に人々や環境や歴史とのつながりは深まる、豊かになると考えるのである。

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