西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

「まち」を創る建築をめざして、を聞く

2015-02-12 | 地域居住学
「まち」を創る建築をめざして(1、2)建築家 柴田知彦、柴田いづみさんをラジオ「深夜便」の明日への言葉で聞いた。
二人とも東京の出身、小石川高校、早稲田大学建築学科卒の先輩、後輩、知彦さんは丹下健三事務所、いづみさんはフランス留学(建築史)後に二人で設計事務所を、住む目白を拠点に活動、いづみさんは滋賀県立大学で建築学科立ち上げ以来かかわる。

まちを創る建築例:歩道状空地(建築敷地内に創る、生み出す)、樹木は何処でも欲しい、「緑」についてはいづみさんは七つほどの意義付けをしている(「つながり」をみている。)、防災、環境、ビオトープ、・・・、子どもの感性をはぐくむ。僕は、建築の内部から外界に緑が多様、多彩に見えるのが良い、としているの共感する。(勿論、視覚だけではなく聴覚や嗅覚、触覚など「緑」は五感の刺激が総合的で良い。)

知彦さんが、パリの都市計画は、オスマンが上から強権的にやったのに対し、江戸・東京などは大名屋敷などは大名が一定の枠内でほぼ自主的につくっていったと言える、みたいな発言に対して、いづみさんは、確かにオスマンが強権的にやった面があるが、その後「進化している」、例えば、パリでは昔の「城壁は取り払われ、環状道路からトラムカー(電車)軌道になり、最近は「乗り捨て」自転車道になっている」との説明、「進化している」という言葉遣いが良い。(「ゲデス風」)

知彦さんは「ヨーロッパは近くに切磋琢磨する国々があって競争している、例えば自転車の「道」を含めての重視は、オランダから始まりドイツに行き、今パリに来ているのではないか・・・。(ゲデスの言う旅行による学習、切磋琢磨である。それは、日本などよりヨーロッパがやりやすい。→日本は、多様多彩な藩の流儀の相互学習がそれに当たるか?!)

いづみさんは、近江で学生達を「まちづくり」の現場に誘い、色々な空間を創造的に使いまわす術、コツを学ばせ、大都市の大学ではできにくい実践をさせて付加価値をつけている。近江は、多様な「まち」があって良いらしい。二人で目白を「根城」に、多様な実践をしている。「目白の森」「広い歩道、狭い車道」「名のある小道例えば、ライトの径(こみち)→フランク・ロイド・ライト設計の「自由学園」が先にある。

聞きながら、全く別のゲデスの『進化する都市』のことを考えていた。

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