西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

私の奈良地域との「つながり」「付き合い」史

2006-10-19 | 地域居住学
今日の奈良女子大の「地域居住学Ⅱ」の講義で先週、奈良町を散策したことに触れつつ、31年もつとめた奈良で、地域とどんな「付き合い」があったのかな、とふと思ったので後で思い出してみた。
・先ず奈良に来る前に京大の三村浩史先生(当時助手、現・名誉教授)や大学院同期の延藤安弘君(現・愛知産業大学教授)らと農学部の半田先生とそこのゼミ生二人と計6人で十津川村に調査に行った。(1965年始め頃か)報告書がある。
・奈良女に1974年に助教授で赴任してから、環境庁の依頼で共同で現在、重伝建地区になっている橿原市・今井町の調査をした。私の「上司」の扇田先生(当時、奈良女子大学教授)も参加された。東大都市工学から大谷幸夫先生(当時・教授)、渡辺定夫先生(ナベサダ先生、当時・助教授)、院生の西村幸夫君(現・東大教授)、福川裕一君(現・千葉大教授)らがやって来て共同研究会もした。同時に奈良女でも今井範子さん(当時・助手、現・教授)、院生らと今井町の調査研究。
・日本住宅公団(現在のUR 都市機構)開発の広陵町、香芝町(現・香芝市)にまたがる真美が丘団地のユニーク戸建て住宅地(共用空間を持つ)を公団委託で調査した。報告書あり。
・学位論文を作るときに奈良県営、奈良市営住宅団地の共用空間の管理についてケーススタディを行った。
・西山先生の「鞄持ち」で天理教の「おやさとやかた」に泊り込み体験調査。
・奈良市のならまちについてアイデアを提起し発言してきた。(JR奈良駅の保存についても発言)空き家活用の「奈良関連学」の「セミナーハウス群」も提案。「奈良女子大学セミナーハウス」もその一つの成果では・・。
・院生・助手の前田真子さん(現・広島工大講師)と共同で明日香村稲淵地区の棚田保全運動について調査研究。前田さんは、これを一つの中心として学位論文まとめた。
・平城ニュータウンで戸建て住宅地の問題点について、10年間にわたり学生、院生と調査、前田真子助手と本にまとめる。( 『これからの郊外戸建住宅地―「思い出し・思い入れ」から「つながり」へ 』西村 一朗 前田 真子共著、せせらぎ出版)
・生駒市駅前商店街の活性化について中山 徹助教授、院生の井倉雅子さんらと調査研究。(井倉さんが調査を継続)
・奈良県、奈良市等の行政の審議会委員を勤め、奈良地域について発言してきている。
・新建・奈良支部に参加し、住民本位で建築・住宅造り、町・地域造りを考えてきている。

これらの活動について、出来れば○○年後の訪問をしつつまとめていきたい。
(写真は、明日香村稲淵地区のの棚田)

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