最近来た雑誌『学士會会報』886号(2011年-Ⅰ号)に色々興味深い記事があった。炬燵でつらつら読んだのだのだが、ここでは、歴史作家・星 亮一さん(東北大・文、昭和34年卒)の「龍馬の流儀」を取り上げたい。
その中で「誰が龍馬を殺したか」という興味深い問があり、会津藩士で京都見廻組組頭の佐々木只三郎が実行犯という通説に真っ向から反対している。星さんは言います「殺す理由が希薄です。現場検証もなく、見廻組組員の証言のみ。現在の法律からすれば、証拠不十分で迷宮入りしたはずです。」と。
星さんが訪れた高知県立坂本龍馬記念館館長の森 健志郎さんは「戦争回避派の龍馬が生き残ると、倒幕派に不都合」「龍馬暗殺の黒幕は、倒幕派の首領、薩摩ではないか」と仄めかされたようだ。星さんも意気投合されたようだ。興味深い説と言えよう。
星さんは、「・・・東北は歴史上、ことごとく負ける運命にあります。奥州藤原氏が栄えた平泉は、頼朝に徹底的にいじめられました。戊辰戦争においても、秋田を除く東北全体が賊軍扱いを受けました。」と言っている。
昨年亡くなった山形出身の井上ひさしさんは、「いつも中央の都合で兵隊や労働者や女工に取られ、いつも押さえつけられるのが東北」という位置づけに反発し、日本国から独立する東北弁の『吉里吉里人』を描いたと述懐しています。
歴史は、絶えず見直され、各地域も正当な位置付けに落ち着くことが大切、と思わざるをえません。
その中で「誰が龍馬を殺したか」という興味深い問があり、会津藩士で京都見廻組組頭の佐々木只三郎が実行犯という通説に真っ向から反対している。星さんは言います「殺す理由が希薄です。現場検証もなく、見廻組組員の証言のみ。現在の法律からすれば、証拠不十分で迷宮入りしたはずです。」と。
星さんが訪れた高知県立坂本龍馬記念館館長の森 健志郎さんは「戦争回避派の龍馬が生き残ると、倒幕派に不都合」「龍馬暗殺の黒幕は、倒幕派の首領、薩摩ではないか」と仄めかされたようだ。星さんも意気投合されたようだ。興味深い説と言えよう。
星さんは、「・・・東北は歴史上、ことごとく負ける運命にあります。奥州藤原氏が栄えた平泉は、頼朝に徹底的にいじめられました。戊辰戦争においても、秋田を除く東北全体が賊軍扱いを受けました。」と言っている。
昨年亡くなった山形出身の井上ひさしさんは、「いつも中央の都合で兵隊や労働者や女工に取られ、いつも押さえつけられるのが東北」という位置づけに反発し、日本国から独立する東北弁の『吉里吉里人』を描いたと述懐しています。
歴史は、絶えず見直され、各地域も正当な位置付けに落ち着くことが大切、と思わざるをえません。