西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

三笠フーズ問題、安全食料問題

2008-09-13 | 食物栄養・健康・医療・農業・教育
一週間ほど前に、三笠フーズによる「事故米」の問題が発覚してから、問題はどんどん広がっている感じ、

これって、先ず「輸入米」が問題、・・・えっ米の自給率は100%じゃなかったの。記事をみると、食糧にならないカビ米や農薬汚染米を工業米にまわしたとのこと、じゃあ元々食べる米なのか。そんなの足りないなら国内で作ればよいのでは、まだ減反田がありますよ。

工業米に「糊」などに、と言っているが「など」って、ひょっとすると、飼料になっているのではないか、国内米でもそういう事例(山形県遊佐町の休耕田活用例)がでてきているので、想像にかたくない。そうすりゃ、畜産、肉を通じ、国民の口に最終的に入ることになる。

まあ、考えてみると、食料を輸入しているから、しかも輸入元では大量生産で化学肥料、農薬をじゃんじゃん使っているから問題がなくならないのではないか。農水省は「瀬戸際」でチェックというが、あちこちから大量に押し寄せる構造では無理である。

とにかく、まず食料と他の工業製品と根本的に違うと認識すべきだ。工業製品なら不良品は分かりやすく、トレーサビリティ(追跡性)もある。
食料は、最終的に人間の口に入り、血となり肉となる。毒物を食料が含むなら最終的に人間に悪影響を与え、場合により命にかかわる。

だから、食料は原則自給自足、場合により身近の生産現場をチェックできる態勢がとれれば安全、安心なのだ。

多分、農水省や一部の経済学者は、商品自由化の世の中、外が安ければ買って何が悪い、というかもしれない。その結果が、アメリカ牛肉の問題、中国餃子の問題、ベトナム等米の問題を起こしているではないか。今の食料生産のやりかたを前提する限り、工業品と同じにして扱ってはいけない。

それじゃ(国内自給じゃ)、高くなるじゃないか、ということに対しては「安全・安心の食料は一定高くても仕方がない」と考えるか、もしくは私の住む地域で、自ら自然農に取り組んだり、自給自足を志向している人たちがいるが、まあ最終的には、自らの自給自足は、自らに返るので絶対に安全・安心であろう。地域でボチボチ考える時期に入ってきたかもしれない。