西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

みんなちがって みんないい  

2008-09-04 | 生活・空間・芸術と俳句・川柳・短歌・詩
ラジオ深夜便「こころの時代」で「魚と小鳥と神様と〜金子みすゞのまなざし
児童文学者 矢崎節夫」を聞いた。長門市にある「金子みすず記念館」に行って見たくなった。26歳で亡くなったが50年後に500編以上まとまって再発見(矢崎節夫さんによる)、子どもから大人まで「心にしみる」詩である。

聞いたうちの二つを、検索より紹介する。(自ら再度味あう!)

わたしと小鳥とすずと

わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面(じべた)をはやくは走れない。

わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんのうたは知らないよ。

すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。


蜂と神様

蜂はお花のなかに、
お花はお庭のなかに、
お庭は土塀のなかに、
土塀は町のなかに、
町は日本のなかに、
日本は世界のなかに、
世界は神様のなかに、

そうして、そうして、神様は。
ちっちゃな蜂のなかに。