西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

冷えという概念と統合医療ー川嶋 朗ー

2008-09-08 | 食物栄養・健康・医療・農業・教育
何だか「統合医療」づいている感じだが、今度来た雑誌『学士会会報』(2008ーⅤ、No.872)に川嶋 朗さん(東京女子医大准教授、北大医学部卒)が表題で書いていて目に留まった。

低体温はなぜ問題か?「人間の体の中では、生命活動を維持するために、常にさまざまな種類の酵素が活動している。この酵素が最も活発に働いてくれる温度、すなわち至適温度は、深部体温(=直腸温)で約37~38度である。体内で1℃下がると、その酵素の働きが50%程度に落ちると言われている。・・・」(酵素の働きが落ちると血液循環不全に傾き、体温は上がらず悪循環)(心の冷え(ストレス)も癌、胃潰瘍、潰瘍性大腸炎、糖尿病などの病気の原因になりうる。)

「・・・冷えはさまざまな病気の原因になりうる。したがって、冷えを改善すればさまざまな病気を予防できる可能性がある。(表ー下記)は統合医療的な冷え対策を示す。統合医療によるアプローチは多彩であるが、筆者(=川嶋氏)は、湯たんぽの使用や生活習慣の改善(冷たいものを摂らない、食べ物をよく噛む、運動と早寝早起き、冷やさない服装など)を勧めている。安価で且つ有効だからである。

体を温めることにより、免疫調節や組織や臓器の修復が促進される。」

表ー統合医療的冷え対策
1.西洋医学(血行障害→薬物、手術など)
2.漢方医学(針灸、漢方薬、気功など)
3.アーユルヴェーダ(オイルマッサージなど)
4.アロマセラピー
5.ホメオパシー
6.養生(生活習慣是正、食養生など)
7.サプリメント(ハーブティなど)
8.医工学的アプローチ(遠赤外線など)

最近、通っている「健康調理教室」メンバーが推奨しているものも入っている。
私も妻も、最近、残暑で暑くても、温湯シャワーではなく、半身浴風に湯船に浸かって体を温めてから就寝している。体に良いと思うだけでも本当に良いようだ。