西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

北島康介選手の二種目二連覇に田口信教さんの批評

2008-08-15 | 時論、雑感
昨日、北京オリンピックの水泳男子二百メートル平泳ぎ決勝で北島康介選手が二位に1秒以上の差をつけて2分7秒台のオリンピック新記録で優勝、これで百メートルに続きアテネ大会に続き二種目二連覇となった。凄い記録である。日本選手では史上初めてと言う。

夜、ラジオでミュンヘン大会の百メートル平泳ぎで金メダルの田口信教さん(鹿屋体育大学教授)が、元選手の体験を踏まえてコメントしていて興味深かった。田口さんがミュンヘンで金メダルを取るまでの経緯、泳法工夫などについて何日か前にテレビで見ていたので、なおさらだった。田口さんについてのブログ:http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/b06b79d902805cdc7110a6f908de1f1a

「・・・最高の状態を保とうとすると毎日毎日が、ある意味で無味乾燥な練習の連続で、一寸手を抜くと元の木阿弥になってしまう。少し激しくやると体を壊してしまう。その間に泳法の工夫をしなければならない。例えば、冒険家の植村さんが成し遂げた結果は華やかだが、そこに至る毎日は地道な努力、前進だ。

北島選手は、泳法を完成したのではないか。今後、頂上から「降ーりた」ではなく後継に技術を見せながら伝えてほしい。水泳の教育は理論と実際を見せることである。今日の泳ぎについて言うと、最初の50メートルの入りが0.5秒早すぎた。ここで抑えていれば最後の50メートルも32秒台でいけて世界新が出ていたのに・・・(これは田口さん自身が、ミュンヘン大会で百メートルを泳いだとき、最初の50メートルを抑えて7位だったにもかかわらず後の50メートルでごぼう抜きで金メダルだった体験に基づいていて説得力がある)」

一日一日、地道に積み上げることの重要性は、「生きる」ということ自体にもあてはまるのではないか、と思った。