西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

延藤安弘さんから『ユイタとアガイのわったあ家(や)~』来る

2008-08-10 | 友人、付き合い
2日ほど前、大学院時代同期の延藤安弘さん(愛知産業大大学院教授・NPO法人まちの縁側育くみ隊)から絵本、『ユイタとアガイのわったあ家(や)~』(金城明美著)が送られてきた。関連の延藤さんブログ「安弘思遊記」:http://enside.exblog.jp/
http://enside.exblog.jp/9386479/


沖縄のシーサーのアガイ君から東京のユイタ君に「家」が贈られた話だ。赤がわらと竹、続いてチャーギという沖縄の木が送られてくる。最後に小さな箱が送られてくる。それは自然の守り神の「アオダイショウ(蛇)」だった。

これらでユイタ君が家を組み立て、アガイ君が訪ねてくる。「沖縄の家と一寸違うが「ステキだ」と二人は「守り神」に守られ、ぐっすりねむりましたとさ」という話だ。作者の金城さんは沖縄の小学校の先生。「家やまちの絵本コンクール」最優秀賞をとった絵本、中々味があると思った。

私は、家やまちの絵本を収集している延藤さんに「『三匹の子豚』のような話だと、藁葺きや木造住宅は「駄目」でレンガ住宅が「良い」みたいなイメージを日本の子供に与えないか。日本では、日本の木造住宅もいいもんだ、みたいな絵本が必要では・・・」と手紙を書いたのに応えて送ってくれたのが上記の絵本、日本の地方色豊かな住宅の物語である。

私は、この住宅は、生き物が「棲み合う住宅」ではないか、と延藤さんに礼状を書いた。