西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

平女・明治館の補修工事竣工オープン

2008-08-02 | 2005年4月以降(平女、高槻、学研都市等)
本日(2008年8月2日)平安女学院(京都)の明治館の補修工事が終わり竣工式があった。過去にもブログで何度も明治館については書いている。
http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/4dc29af7950d2d158d1e1b61905fd854
http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/b346c74456ad03b5ab53818b5cbc0f9f
http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/4bb9da8e27674bc1863a1a2ca1996e8f
http://blog.goo.ne.jp/in0626/e/5adf794475bd7f8ef00558f0ae5622eb

今日の竣工式は、10時より2階の「講堂」であった。山岡景一郎理事長の解説では、この明治館は、1895年(明治28年、113年前)イギリスのハンセルの設計により出来上がった、平安女学院の第一号校舎であり、イギリス積みの赤レンガ造りであった。アン女王様式といわれ、曲線の破風(gable)に特徴があるようだ。
建築以来、風雨と数度の大地震により傷みが激しくなっていたが、2004年6月24日に国の登録有形文化財に指定されたことを契機に、卒業生、同窓会の援助等で2005年度より本格的保存改修工事に着手、3億5千万円を使い、本日、竣工式を迎えたのです。

 今後、重要文化財への「指定替え」もありえるとのことです。今後の活用は、国際観光学部の講義室、メモリアル・ルーム、校友会事務室、集会室・サロンとのことです。市民にも公開したい、と言う。中に保全工事をした様子(構造体や屋根裏補強等)が分かる部屋もあり、建築の良い「教材」も提供しています。こういう風に近代建築であっても改修保全して活用することは、現代生活と歴史との「つながり」をも意味し、見て回りながら豊かな気持ちになりますね。

 機会があれば是非御覧下さい。9月以降、随時公開されると思います。御所の直ぐ西で近くです。同じく赤レンガの平安女学院の教会が目印です。

(写真は、補修工事中の平安女学院・明治館)