西村一朗の地域居住談義

住居・住環境の工夫や課題そして興味あることの談義

平安女学院散歩-1明治館

2005-10-29 | 2005年4月以降(平女、高槻、学研都市等)
「平安女学院大学に行っています」と自己紹介すると、「ああ京都ですね」と言われることも多い。名前がそうだからだ。私自身も分かりやすく「平城京から平安京にきました」と自己紹介したりしている。法人本部が京都にあるので、あながち間違いではない。しかし、大学そのものは、実際は、大阪府高槻市にある。1987年に短大の時に京都から移転し、その後、4年制大学もつくった。大阪と京都の中間で、学生が来やすいことも考えたと思う。しかし、法人本部と中学校・高等学校は、昔から京都にあるし、今後も恐らくそうだろう。しかも烏丸通りに面し御所の西、京都府庁にも近く、分かりやすい所にある。御所に南面の同志社、東面の平女である。地下鉄・烏丸丸太町下車、北上すぐだ。目印は、レンガ造りの明治建築のチャペルである。聖公会系のミッションスクールなのである。立教や桃山学院と同じだ。女学校をスタートさせて130年の歴史を持つ。古いことを言うと湯川秀樹先生のお母さんも卒業生とのことだ。
時々、会議や何かで法人本部に行くとき、時間があると回りも散歩する。数日前も会議より少し前に到着したので内外を少し見た。写真は、「明治館」と呼ばれている建物で、明治建築である。明治28年(1995年)イギリス人ハンセルの設計、アン女王様式と言われる反転曲線破風(はふ)が特徴だ。1995年1月17日の阪神・淡路大震災の時にひびが入り、取り壊しの「危機」もあったが、室崎生子教授たちの努力もあって、2004年3月19日に国の登録有形文化財に認定され、改修、存続、有効活用の方向にある。同窓会等の寄付で改修している。改修が終るのが待ち望まれる。寄付をしても良い人は是非どうぞ。

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