東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

今戸人形 「晴れ着」(明治時代・尾張屋兼吉翁作?)

2015-03-12 05:54:27 | 今戸人形(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)


状態がよい人形ではありませんが、形や配色を把握できるという点では「こんな人形もあったんだ!」という作例を知る手がかりのひとつになると思います。新しい「おべべ」を着せてもらってうきうきしている心情の伝わってくる姿ですね。私は昔の「ローカルCM」のお宅なんですけど、この人形を見ると古い関西のCMを思い出します。「まあ きれいにならはって! ええ好みの着物やこと。そいつぁー岩田だよ。岩田呉服店」というのがあるんですが、うれしそうに両振袖を開いて見せたりするんです。まあCMに限ったことではなく、よい着物を身に着けたときにする姿なんでしょうね。

この人形の背面には「尾兼」の彫りがあり、最後の生粋の今戸人形の製作者であった尾張屋・金沢春吉翁(明治元年~昭和19年)の養父であった金沢兼吉翁のお作りになった型なんだと思います。色の配色、色材の様子から、関東大震災後の春吉翁の作ではなくて、まだ今戸人形がおもちゃとして現役に作られていた明治時代のものだと思われます。振袖や裾に描かれた菱状の花模様は「羽子板持ち娘」にも見られるパターンですね。目のまわりの赤いぼかしもいかにも今戸人形という感じです。今日では娘さんたちが晴れ着を着る成人式とか大学の卒業式くらいなものなのかもしれませんが、思わずこんなポーズととってしまうということがありそうな気がします。(眉の描き込みがないので、既婚の女性なんですかね。でも着物や仕草は若々しい感じに見えるんですが、、。結髪的にはどうなんでしょうか。)

 

 

 

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