ポーズとしては、先にご紹介した「太郎稲荷狐」や「横向きの稲荷の狐」と同じなのですが、更に岩の上に鎮座しているという構図です。
やはり神様のご眷属としての威厳を表現しているのでしょうか。仏像などで岩の上で邪鬼を踏みつけていたり、お不動様が岩の上に鎮座しているのと同じような、、。
今戸焼の土人形の中で、岩の上に鎮座しているものは「恵比寿大黒」など割とポピュラーかと思いますが。お稲荷さんの狐にもこうしたものがあったんですね。岩の彩色など、「恵比寿大黒」のそれと似ています。
それとこの狐の鼻と口の色の置き方が面白いです。今戸焼の古い狐の場合、「鉄砲狐」などは最初から赤一点ポツンと大きく置きます。このやり方は狸にもみられますが、「馬乗り狐」でも一点です。しかし鼻孔2点に口のラインを入れるやり方もあり、画像の狐はその中間といった感じがします。
そして台座部分に赤地に金(真鍮粉)で宝珠を描いたり、顔や体に刷り込みを入れています。
高級感をだすために丁寧に作られたものなんでしょうか。
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