画像の小さな土人形のお雛様は、今戸焼周辺で作れれたものか、後になって実物に即して懐古的に作られたものなのか、ちょっとわかりません。
しかし女雛のうち掛け部分に塗られたワイン色に見える部分が顔料ではなく、キハダと蘇芳を煮だしてブレンドして塗った色に見えます。蘇芳の汁に対してキハダの汁の割合が少なめであれば、このような色調を出すことができると思います。
もし後の時代に懐古的に作られたとすれば、明治の終わりから昭和戦前くらいだとして、わざわざ植物の煮出しをしたかどうかというのが疑問に思えるのです。この人形は焼かれておらず、かなり脆い感じです。女雛の裳部分には姫小松は描かれていません。
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