東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

饅頭喰い

2013-07-08 23:56:14 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

P1011213 GWの中日頃、名古屋からはるばる私の仕事場へ立ち寄ってくださった方からのご提案で、名古屋の土人形の最後の作者であった故・野田末吉さんの型から抜き出して、自分の好きな風に彩色してみては、、とのことだったので、たまにはちょっと自分の楽しみとして型をお借りしてやらせていただくことになりました。まだ数を揃えて抜いていませんが、ちょっと試し塗りしてみたくなって塗ったのが画像の人形です。

 

 今戸では饅頭喰いの人形は作られていなかったと思われ、伝世品、出土品ともに、これといったものが記憶にありません。ただひとつ、昔お世話になった湯島にいらしたHさんが小さな饅頭喰いの人形を持っていらして、今戸かもしれないと仰っていらしたのを憶えています。今戸だったのか或いは大阪の住吉辺りのものだったのかよくわかりません。

 

 楽しみとして塗るにせよ、あんまりアヴァンギャルドなのは好きではないので、昔の今戸の人形の童子や娘ものの彩色パターンでやってみようと、ひとつ塗ってみました。ご存知の方にはすぐお分かりになるかと思いますが、「羽子板持ち娘」の裾模様を意識して塗ってみました。流石に名古屋の名物の型だけあって、どういう描彩をしてみても、名古屋の特徴から離れることは難しいように思う反面、面描きの筆の運びやすいこと。筆は吸い付くように滑るのは流石に型のよさなんだと思います。全体をぱっと見て、今戸という感じはしません(それだけ形に名古屋の特色が強く出ている)が、裾模様だけは今戸の古いパターンのひとつだと気がついてくださる方がいらしゃるとうれしいです。これが定番というわけではないので、他にも違う色違う模様も試してみたいと思います。


かみなり

2013-07-08 23:33:23 | おともだち

P1011214 昨日も今日も夕方に天気が不安定で激しい雷と雨が続いてました。今日の雷のときには仕事場にいたのですが、ゴロゴロいう音が余りにも強く近い感じなので、自転車で自宅に戻るのを躊躇していたのでした。

 後でニュースで知ったことには、すぐ近所の荒川と隅田川の間の河川敷に植わっている木の下で雨宿りしていた人に落雷したとかで、お気の毒ですが、どおりでゴロゴロいう音が近く感じられたわけです。

 小止みになったのを見計らって自宅に戻り、十五夜さんのところへいくと、腹ばいになって雷の様子にびくびくしているようでした。音が大きく聞こえると、窓から遠ざかるように部屋の隅へ避難したりもします。

 十五夜さんもかつては、今日の事故現場の近くにいた時期があるので、雷の怖さをよく知っているのかもしれません。外の猫さんたちもどこかへ避難して、雷の去るのを待っているのでしょうか。


神田猿楽町界隈

2013-07-08 23:20:44 | 散歩

P1011208 このところ自転車で遠出することが増えています。実際体によいのかわかりませんが、じっとしているよりが動いたほうがいくらかましなのでは、血行がよくなってくれて痛みによいのでは、、、という裏付けもない発想でそうしているのですが、、、。

 昨日の日曜日、午前中のひと仕事のあと、急に決心して駿河台下にある「山形の冷やしラーメン」を出しているという店へ自転車で出かけてみました。気温34°もあったんですね。でも風を切って自転車で走っている分には幾分楽な感じで、むしろ信号で止まったり、店に入ったりするときのほうがジワーっと滝の汗が吹き出してきます。

 画像のカトリック教会裏側からの眺めなんですが渋いですね。赤羽にも名物のカトリック教会がありますが、赤羽のはゴチック風なのに対して、ここのはロマネスクっぽい?全然勉強していないんでとんちんかんかもしれませんが、、。日曜の昼下がりの神田の裏通りはガラーンとして人気が少なく静かすぎるくらい静かでした。P1011209

 教会のすぐ近く、古めかしい交番?現役ではないようですが、建物はしっかりと残っています。(交番ではなく別の建物でしょうか?)

 急に思い出したのですが、子供の時分交番とか病院の玄関先の門灯の笠は球体のガラス製のが多かったような気がします。病院だとその球体が真っ赤で、何か血を連想させるようなちょっと怖い感じがしたものですが、交番の笠は白だったか赤だったかはっきり思い出せません。画像の建物の照明は別のものになっているようですが、、かつては球体の笠だったのではないか、、?あまり大事なことでもないのにやたら気になっていました。


てんてこ舞い

2013-07-08 22:59:41 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

P1011210 とうとう本格的に夏ですね。東京の最高気温が34℃というのもまだ8月でもないのに信じられないというところです。

 画像をご覧になって暑いのに膠大丈夫?とお思いになられる方もいらっしゃるかと思います。従来の膠だとこの天気では冷房にしても効かなくなるし、腐ってしまいます。実はついこの間、ゲル状でボトル入りで販売されている「京膠」というものを知りました。この膠には防腐成分が配合されているのと、常温で置いていても大丈夫なんだそうで、この天気でもボトルから絞り出した状況ではゲル状です。湯煎にかけてはじめてトロトロになるのですが、冷めると自然と固まっています。相応しい言葉の表現かどうかわかりませんが、今まで使っていた膠に比べると固まる温度が高いので、この天気で部屋置きしても傷んでしまうことはないわけです。

 もちろん今塗っている分を片付けたら、夏場らしく土いじりモードに入るつもりです。娘河童や虎加藤、赤鍾馗などを久しぶりに塗っています。これも以前より小さくしました。ぴいぴいを作るのもかなり久しぶりです。今までの経験から反省して、以前のものよりも鳴りがよくなるよう工夫してみました。鞴の伸縮が重くなった分、笛を鳴らす風圧が強くなったのでよく鳴きます。

 早く絵の具を片付けて、三社様にお納めすべき鉄砲狐などの型抜きをどんどん進めなければと焦っています。

P1011211_2P1011212_5