東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

お気に入りの店④

2010-05-02 20:08:41 | おいしいもの

2007_0101_000000p1010342 志茂平和通りにある天ぷらの「天富士」。

赤羽には大手のチェーン店を含めてたくさんの天ぷら屋さんがあります。その全部を食べたわけではないんですが、ここの天ぷらはおいしい。とは言っても、店内で食事したことがまだありませんけれど。おかずとして買っていることがしばしば、。年越そばに乗せる天ぷらはいつもここで買いますし、そろそろ食べたくなったね、というと買いに行きます。

盛り合わせひと山のものもありますが、よく買うのは海老のかき揚げ、しそを巻いたイカ、あとキスですね。しかしどれもおししいです。

浅草、神田、日本橋などまで足をのばせば、それなりに格式のある天ぷら屋さんはありますし、それなりのお値段でしょう。

地元で食べられるおいしい天ぷら。あくまで主観ではありますが、赤羽の名店といってもよいのでは、と思います。


広重画 「浄るり町繁華の図」より③

2010-05-02 08:39:25 | 錦絵

2007_0101_000000p1010339 この錦絵シリーズは嘉永5年に出たもので丸〆猫屋が描かれていることで話題になり、当ブログでも丸〆猫⑩、⑪の記事で採り上げました。丸〆猫以外の絵についても、というご要望があったので、「浄るり町~」②と題して採り上げました。今回は③です。

右上、「菅原伝授手習鑑」「筆法伝授の段」。菅丞相(菅原道真)は秘伝の筆法を弟子である武部源蔵に伝授するが、公家の稀世がそれを妬み邪魔をするというあらすじ。この絵ではなぜか丞相様は道端で道具屋になっている。商売中でも本を離さないところがさすが学問の神様。どうして道具屋に見立ててあるのか、というと、並んでいる品物が、この浄瑠璃の他の場面にも出てくるものづくしになっているところ、芸が細かい。冠と笏と天神様の木像。これはあとの「道明寺の段」。木像が丞相様の身替りとなる。首桶は「寺子屋の段」で松王丸が首実験に使うもの。俎板、擦り鉢、叩き鐘に御膳は「佐太村賀の祝の段」で白太夫の賀の祝の料理に使ったり、桜丸の腹切りで叩く鐘。編み笠?だったら「車曳の段」で梅王、桜丸の兄弟が被る。さて道具を覗いている裃姿の男は武部源蔵。手にしている巻物は筆法伝授の巻物か?横で覗いているのが公家の稀世。

中段右側は椎の実売りで「義経千本桜」「木の実の段」とも「椎の実の段」とも。売っているのがならず者のいがみの権太。買っているのは平惟盛の御台、若葉の内侍。おんぶをしている前髪姿の男は主馬小金吾でおんぶされているのが惟盛の一子六代君。

下段右は「ひらがな盛衰記」の「神埼揚屋の段」無間の鐘ともいう。縁起物の小判だのを売っているお婆さんは梶原源太の母延寿。小判を眺めているのは源太の恋人の腰元千鳥で、勘当された源太のために身をを売って遊女梅ヶ枝となっている。源平合戦が起こり、勘当されて源太は出陣したいが、鎧は質に入っている。請け出すためには三百両が必要。試案の末に梅ヶ枝は無間の鐘の言い伝えを思い出し、廓の庭先の手水鉢を鐘に見立てて柄杓で打つ。すると小判が降ってくる。実は母延寿が客に化けて廓に入り、息子のために小判をまいたというお話。

左下は朝顔売りの様子。売っているのが宮城阿曾次郎という若い侍。買っているのが蛍狩りの夜、契りを交わした深雪。浄瑠璃外題は「生写朝顔日記」有名な演目なのにずっと出ていない。私もまだ観ていない。

中段左、赤っ面のお爺さんが切り子灯篭を売っていて、たくさんの子供が覗いている。一番右の子供が切り子灯篭を持っている。お爺さんは斎藤太郎左衛門で切り子灯篭を持っている子供はその孫の力若か。俗に「身替音頭」外題は「大塔宮曦鎧」という浄瑠璃で、太郎左衛門は孫の力若を音頭を踊る子供の中から探し出し、斬ってしまうという筋ですが、この演目も有名なのに久しく上演されていない。私も観たことがない。

上段左。見世物小屋に入ろうとしている稚児。木戸番の男に案内されている様子だが、この二人誰なのかといろいろ考えてみたが、ピンとこない。「梅若丸と人売りの忍ぶ惣太」なのかとも思ったが、鍵は上の絵看板にありますね。双六をしている女性二人。彼女たちの髪の毛が蛇のように逆立って争っている。この絵どこかで見たことがあるな、と記憶を巡らしてみると、昔長野駅の近くの刈萱堂というお寺で説教図として描かれているものの一場面。筑紫の国の加藤左衛門繁氏は仲良く暮らしていると思っていた御台と側室の障子に映った姿が、激しく嫉妬し合う様を見て出家して刈萱道心として高野山に入る。つまり「刈萱桑門筑紫いえづと」という浄瑠璃。そうするとこの稚児は刈萱道心の息子の石童丸。ただ、木戸番の男が誰の見立てなのかわかりません。この浄瑠璃も有名なのに久しく上演されていない。私も観たことがない。外題の「いえづと」という漢字、車偏に榮と書くのですが、文字入力できませんでした。

中央の釣り忍を手にした男。これも誰だかわからない。目線が切り子灯篭売りに向いているので、「身替音頭」の登場人物なのか?

とにかく観たことのない演目は、あらすじとして読みかじってはいるのだけれど、細かいところはわかりません。

この錦絵シリーズの「丸〆猫屋」の描かれている図についてはこちらをご覧ください。