東京の土人形 今戸焼? 今戸人形? いまどき人形 つれづれ

昔あった東京の人形を東京の土で、、、、

今戸焼?⑳ 味噌入れ

2010-05-01 23:12:59 | 今戸焼(浅草 隅田川)

2007_0101_000000p1010336 2007_0101_000000p1010335 この容器には「特製 みそ入」 「京ばし木挽町一 中井酒店」という文字があって、昔の東京への町名が入っていて面白いので手元に置いていたものなのですが、先の今戸焼⑲のつゆ徳利同様、今戸焼である可能性もあるのではないかと思うようになりました。蓋があったろうと思いますが残っていません。

今戸焼とは断定はできなので?をつけました。底の土の色は赤っぽくはなく、白っぽい灰色とでもいうような感じですが、内側は赤っぽいのです。或いは味噌を入れていたから「味噌焼け」しているのかもしれません。まあ東京の土ではないようですが、今戸焼では製品によって土を使い分けていた作例もあるので、土色だけの判断はできないわけです。

白っぽく見えるのは化粧土の色ではなくて、白い釉薬のようですが、あまり高温による焼きではないようです。楽焼に近い?

さて木挽町というのは現在の歌舞伎座がある辺り。現在は中央区です。 明治11年、東京15区の中に京橋区ができました。そして昭和22年日本橋区と合併して中央区になったので、その間に造られたものでしょうか?時代幅がありすぎますね。

あと考えられるのは、店名、住所に電話番号が入っていないということです。戦前のマッチラベルなどには電話番号が入った店もありますから、商売している家だったら電話を持っていたのではないか、番号がないということは、電話が民間の店に置かれる前の時期に遡るのではないか、しかし、それはいつ頃か?電話があっても書かないという事もあるでしょうが、あれば広告として入れる方が普通ではありませんか?

最初に戻ってみて、これがどこで作られたかというと、やっぱりわからないのですが、感触というアバウトな推測のレベルで、今戸焼である可能性も捨てきれないと思っています。おわかりの方いらしゃいましたら、先のつゆ徳利の件と併せてご教示いただきたく思っています。


皐月

2010-05-01 17:43:14 | 仕事場(今戸焼 土人形 浅草 隅田川)

P1010117 今日から5月。天気もこの季節らしくてよかったですね。

冬が来る前に吸水鉢で水気を抜いておいた土をずっと発砲スチロールの箱に寝かせておいたのですが。今日久しぶりに出して練ってみました。

まだべとべとしているので、ブリッジにして板に並べ、外に並べていました。こうしておくと外気に当たるところからも、また下に下がった水分も板に吸収されていくらか締まってきます。取り込んでからまた練ったり、またブリッジにして固さを調節します。同時進行でどろどろの土も吸水鉢に入れ、水分を除いていました。2007_0101_000000p1010225_2

しろちゃんが不思議そうに様子を見ていました。