生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信628 ・「平和な日本」を創らなければ、死者は浮かばれない

2010-08-23 06:40:59 | 日記
おはようございます。「日本では見られぬ南十字星仰ぐと便りくれて戦死す」(今朝の朝日歌壇より)
生き生き箕面通信628(100823)をお届けします。

・「平和な日本」を創らなければ、死者は浮かばれない

 菅首相は、敗戦記念日の8月15日に開かれた「全戦没者慰霊祈念式」で「不戦」を誓いました。しかし、やっていることは、今でも「沖縄にアメリカ軍用の辺野古基地を造る」ことです。それも、地元のほぼ一致した反対を押し切って建設しようとしています。地元を説得できないことが分かっていても、説得した形を整えて「地元にも十分説明責任を果たした」という口実で、基地建設を推進しようとしています。

 事実上、司令塔の役割を果たしているのが、仙石官房長官、そして枝野幹事長や岡田外相、前原国交相、北沢防衛相が政権ぐるみで、好戦国アメリカのための「戦争の拠点」づくりに努力しています。

 自国領土で唯一、地上戦が行われ、しかも類をみない凄惨な虐殺の場とされたその沖縄で、沖縄の人々の心からの願いを実態としてはかえりみることもなく、基地づくりに突き進もうとしているのです。民主党政権でです。

 民主党政権が推進しようとしていることを黙認すれば、沖縄の人々に苦痛を与えることに加担することになります。わたしたち本土の人間はどこまで沖縄の人々をおとしめればいいのでしょうか。人間として人並みの心があれば、いまさら新たに軍事基地を新建設しようなどという発想は出てくるはずがないのですが。

 中国や北朝鮮の脅威があるから、日本全体のために”申し訳ないけれど”、沖縄さん、我慢していただけないでしょうか、ということで押し付けていいのでしょうか。「沖縄に我慢してもらうしか仕方ないでしょう」と、割り切ってすむ問題でしょうか。

 民主党が改めて舵を切りなおすには、現行政権の中枢をすべて入れ替え、アメリカと交渉しなおす識見と胆力のある人物が求められます。それに該当する人物は、いまの日本にはただ一人しかいないのです。

 その人物に託して、真の意味で「平和な日本」を創りあげなければ、先の大戦で犠牲になった310万の霊が浮かばれません。「『政治とカネ』の問題が清算されていない」とか、「首相がころころ変わるのはよくない」、などともっともらしく新聞が書きたて、一部の民主党議員も同じ理屈を並べていますが、いま最も重要なことは「正しい日本の姿」をよみがえらせることができるかどうかです。国をあげて、まずそのことに取り組まない限り、犠牲になった方々に申し訳がたちません。