生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信631 ・満身創痍の小沢出陣

2010-08-26 06:33:29 | 日記
おはようございます。「アフガンへ続くイラクのぬかる道」(今朝の朝日川柳より)。日本はこのぬかる道を進もうとしています。ペシャワール会の中村哲さんは「この道は来ないでほしい」と訴えています。
生き生き箕面通信631(100826)をお届けします。

・満身創痍の小沢出陣

 小沢一郎氏への待望論は失速し、鳩山グループもすっかり腰が引けた状態になってきました。「党内で権力闘争をやっている場合ではない」というあやしげな”危機感キャンペーン”が力を増した結果です。

 それでも、小沢氏は民主党代表選に立候補せざるを得ないようです。

 ぼくも、小沢氏は立つべきだと思います。「日本丸の針路」を選ぶ作業は、できるだけ透明性の高い方法で行う必要があるからです。つまり民主主義の原則である多数決で決めるほかないと思うのです。

 白か、黒か、投票で決着をつける。これが民主主義のルールですから、それにのっとって正々堂々と選挙をするべきです。その際、最も大事なことは、「自分はこうする」という日本の根幹にかかわる政見を明確に述べることです。そうすることによってはじめて、日本の真のトップ選びが意味を持つことになります。

 とはいえ、それだけでは国民の審判は経ていないのですから、タイミングをみて解散・総選挙を行い、有権者に信を問う。

 9月14日の代表選で、菅氏が勝てば、日本丸はアメリカ丸の後ろからついていく政治、つまり対米追随国家を継続することになります。

 小沢氏が勝てば、「アジアのなかのニッポン」という方向へ舵を切るでしょう。アメリカと敵対する必要はさらさらありません。ただ、普天間基地問題などは交渉をやり直して、撤廃へ向け話し合いを始める。アジア各国との協調関係をさらに強化し、円高対策をはじめとする経済活性化策も大胆に手を打って日本が元気を取り戻す方向へ動き出す。なにより、「支えあい、助け合いの社会」を築くため全力をあげて取り組むことになる。

 今回、仮に敗れたとしても、来春には通常国会が粗餐審議の過程で行き詰まり、政界再編が待っています。

 つまり、対米隷従路線か、自主独立路線か、いずれにしても黒白をつけなければなりません。それが、1か月先の今年9月になるのか、それとも半年後の来春にもう一度シビアな選択を迫られるのか、わたしたちはいま、歴史的な分岐点に立っています。