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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

いきいき箕面通信616 ・「パンドラの箱」は閉じたままの「韓国併合100年」首相談話

2010-08-11 06:52:38 | 日記
おはようございます。靖国神社には、全閣僚が今年8月15日の敗戦の日には参拝しない見通しとなりました。
生き生き箕面通信616(100811)をお届けします。

・「パンドラの箱」は閉じたままの「韓国併合100年」首相談話
 
 菅首相が昨日8月10日に発表した「韓国併合100年首相談話」は、「未来志向」の文言が空回りする印象でした。100年間に溜まったオリを一掃するチャンスを逸してしまいました。

 もともと首相談話は、植民地化して100年の間に蓄積したさまざまな問題を閉じ込めた「パンドラの箱」を開けずにそっと通り過ぎたいという思惑から出されたものでう。だから、本格的に「未来志向」をめざしたものではなく、薄味のまずいスープを飲まされたような気分です。

 談話作成の大前提が「『村山談話』を超えてはいけない。ともかく賠償や個人補償につながる内容になってはいけない」と、あちらこちらからしばりをかけられていました。そのうえ、菅さんには「韓国を植民地化したことへの強い贖罪意識」は薄く、他人事の気分だったのです。

 だから、両国間の「併合の有効、無効」という歴史認識には全く触れず、「慰安婦問題」も意識的に無視しました。もちろん、竹島問題という領有権に関する課題も素通りです。

 そして「未来志向」というのですから、その心は「難しい問題はなるべく触れないようにしてうやむやにしてしまうためにも、目を未来に向けさせよう」という魂胆がみえみえでした。

 いまは「パンドラの箱」を開けずにそっとしておくことが、政権中枢にとっては「現実的な対応の仕方」であり、成熟した姿勢なのだそうです。

 でもそんな「知らぬ顔の半兵衛」や先送り姿勢で、わだかまりの少ない近隣関係が築かれるのでしょうか。日本の民族的な貴重な歴史の蓄積ができるでしょうか。