生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信613 ・沖縄が日本を動かす

2010-08-08 07:04:17 | 日記
おはようございます。「背なか一面皮膚はがれきし少年が失はず履く新しき靴」(読売二面「四季」より)
生き生き箕面通信613(100808)をお届けします。

・沖縄が日本を動かす
 
 民主党が苦しんでいます。日米関係を良好な状態に戻したいのですが、普天間基地問題が立ちはだかっています。民主党は日本を担う政権与党。国を動かす与党が苦しんでいるということは、日本自体が動きが取れずに悩み苦しんでいるということです。

 11月に予定される沖縄県知事選。現職の仲井間弘多知事の再出馬は決まっていますが、対抗馬として宜野湾市の伊波洋一市長が担ぎ出されることがほぼ確定し、事実上の一騎打ちの動きとなってきました。

 伊波市長は、筋金入りの国外移設論者です。アメリカ軍の資料などを詳細に読み解き、アメリカ軍自体はグアムへ移転する計画であることを明らかにしてきました。伊波さんは、「アメリカが辺野古にこだわるのは、あくまで日本から予算を引き出すための措置」と喝破しています。

 民主党の沖縄県連は、県民の意向を受けて当然のことながら「県内移設反対」の立場でやってきました。ところが、東京の党本部は、辺野古への移設を盛り込んだ日米合意を何がなんでも推進しようとハラをくくっています。菅首相をはじめ、岡田外相、北沢防衛相、前原国交相(沖縄開発担当)は、「日米関係を良くし、日米安保を深化させるためにも、辺野古への移設を推進する」というのです。

 できますか。

 沖縄の県知事選を越えると、民主党政権はいよいよ沖縄県民の悲願を無視して、辺野古実現に狂奔するでしょう。県民の目の前にニンジンをぶら下げ、「沖縄の経済が良くなりますよ」と、沖縄の良心をカネで買収する手に出るのは確実です。

 しかし、そんな手にいまさら沖縄の人たちが乗るとでも思っているのでしょうか。でも、菅さんは、沖縄の人の心をカネで買い取ろうとしています。

 たとえ、仲井間知事が再選されても、辺野古の埋め立て免許は出せない状況です。つまり、辺野古は、動き出せません。 

 やはり、国外移転、具体的には、グアム、テニアンへの移設がもっとも現実的です。

 日米関係と東アジアの安全保障問題は、根本から検討しなおす時期に来ています。沖縄の人たちが、辺野古への移設を拒むことで、日本はようやく本来の道筋へ戻ることが可能になるのです。

 沖縄の人々からみれば、「やまとんちゅう(本土の人)は、沖縄をどう見ているのだろうか」と、歯噛みしたい気持ちだと思います。歯噛みしながらも頑張る沖縄の戦いによってしか、ヤマトは正気に戻れない状態です。

 情けない菅民主党に振り回されています。菅政権を一日も早く交代させることが求められています。