おはようございます。 生き生き箕面通信1611(130521)をお届けします。
・私たち庶民にとっての「運命の日」まで、あと2か月となりました
参院選まで本日5月21日であと2か月となりました。参院選は7月4日公示、同21日に投開票の予定がほぼ決まっています。
私たち庶民にとって、この「7月21日は運命の日」といえます。私たちの日本が、ごく一部の権力保持層に完全に乗っ取られ、私たちがそのしもべとして徹底的に支配される社会におとしめられるかどうかの命運がかかった日です。
自公プラス維新・みんなの4党で92議席を獲得されると、4党の非改選70議席と合わせ162議席となり、参院の3分の2を超えます。すると、憲法96条改定が発議され、国民投票を経て、憲法を国会議員の半数以上で変えることができるようになります。
こうなれば、しめたもの。自公を中心とする改憲勢力は、いよいよ9条の改定に手をつけます。公明は9条改定に消極的と見る見方もありますが、いよいよとなれば自民の言う通りについていきます。
たとえ92議席を取れなくても、4党で52議席さえ獲得できれば、参院の過半数を制することができます。これでも充分なのです。過半数を制すれば、ほぼやりたい放題ができるようになります。
念願だった秘密保全法も成立させられるでしょう。国家安全保障法も作れるでしょう。国民背番号性も実施されます。これらは何を意味するのでしょうか。これらの法律は、国民の基本的人権をいちじるしく制限するものです。もちろん、言論の自由や集会結社の自由も制限され、官邸デモですら「公の秩序」を乱すとの理由で制限できるようにします。民主主義の破壊です。
つまり、主権は国民にあったものが、それを取り上げて国家権力が国民を支配する国家権力主権に一変するわけです。
しかし、3番の2に達しなくても、そして憲法が改定できないからといって、安心は決してできません。前例があります。ドイツのヒトラーのやり方です。
当時、ドイツのワイマール憲法は世界一民主主義的な憲法だと評価されていました。ところが、ヒトラーは憲法には手をつけず、それとは別にヒトラーに立法権などを与える「全権法」を成立させ、独裁体制を確立したのでした。
そうなってからでは、どうあがこうとヒトラーのやりたい放題。ワイマール憲法も生きたまま死なせられたのです。その結果、何百万人もが犠牲になる第2次世界大戦に突入しました。それは遠い昔話ではありません。
現在の日本の政治状況は、ヒトラーが登場してくるときとそっくりといえます。時の政権に国民が、有権者が高い支持を与えています。政権はそれをいいことに、自分たちに都合のいい支配体制を確立します。国民は何が何だか良く分からないうちに、つまり説明はあまりされず、情報隠しのなかで事態は進展するのです。
それを阻止するためには、有権者が自分の頭でよくよく考え、判断することです。ボクの考えは、投票を集中させることです。自民、公明、維新、みんなの4党には絶対に投票しない。お勧めは、生活の党、社会民主党などです。
かすかな希望もあります。一昨日のさいたま市長選では、自公の推薦候補に1.5倍の大差をつけて敗退させました。そのほか県庁所在地の市長選では、4月21日の名古屋市長選で敗退、さらにその前には同月14日の青森市長選でも敗退させました。
これらから、国民は、有権者は、安倍政権に対して「どうもおかしいゾ」と感じ始めていると受け取るのは早計でしょうか。私たちは絶望するのではなく、粘り強く前進しましょう。一歩、一歩、進み、道をつけましょう。後から来る人のためにも。最近、ネットで、こんな詩が紹介されていました。坂村真民の「あとからくる者のために」です。転載します。
あとからくる者のために
苦労をするのだ
我慢をするのだ
田を耕し種を用意しておくのだ
あとからくる者のために
しんみんよお前は詩を書いておくのだ
あとからくる者のために
山や川を海をきれいにしておくのだ
あとからあとから続いてくる
あの可愛い者たちのために
未来を受け継ぐ者たちのために
みなそれぞれ自分で何かをしてゆくのだ