生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

1614 ・アベノ下手なマジックが破たんか――株価暴落

2013-05-24 06:58:18 | 日記

おはようございます。                                                                  生き生き箕面通信1614(130524)をお届けします。

・アベノ下手なマジックが破たんか――株価暴落

 やっぱり。株が下がった。浮かれていた人の青くなった顔が想像されます。高級時計や高級車、高級マンションを購入した人も、ギョッとしたのではないでしょうか。

 アベノミクスは、しょせんバブルだったといえます。いやいや、まだそう判断するのは早すぎる、という見方もあります。これまでがスピード違反の早いペースだったから、この辺で調整が必要だったのだ、という見方です。

 しかし、アベノミクスの本質は、アベノ・マネーのばらまきです。黒田日銀総裁に「異次元の金融緩和」といわせたジャブジャブ・マネーを流し込ませることでした。その額、実に50兆円。日銀に丸投げした金融緩和。悪い結果が出ることも予想され、その場合は、日銀に責任を負わせる卑怯なやり方でした。いい結果が出たら、もちろん「オレがやった。アベノミクスの成功だ」という。

 アベノミクスは、3本の矢から成り、1本目の財政出動と、2本目の金融緩和はすでに放たれました。問題は3本目の「成長戦略」という最重要の矢ですが、これがなかなか出てこない。それはそうです。これまでの内閣も「骨太の政策」と称して、デフレ脱却に全精力を傾けてきました。しかし、結果は「失われた20年」で、一向に日本経済の成長は実現できなかった。

 高度先端医療や、再生エネルギーの技術開発、あるいは農業の高度化などを進めなければならないのは当然ですが、これまでの内閣でも旗は振るけどなかなか成果が上がらなかった。時間がかかります。その成果が上がるまで、じゃぶじゃぶカネをつぎ込むことはできません。

 しかし、「期待先行型」のバブル状態が発生しました。何も結果(実)が出ていないのに、これから上がるかもしれないという期待(幻し)で、人工的なバブル踊りに浮かれたのでした。

 たしかに、本日は反動で株価も多少戻すかもしれません。世界的にも下がったから、反動で上がるのでしょう。背景には、世界的なジャブジャブ・マネーがあります。行き場がないから、株に行かざるを得ない。

 だけど、しょせんカネの値打が下がることを示す、見せかけの株価上昇です。いずれ世界規模で破たんすることが見えます。その時はどうなるのでしょう。世界的な悲惨な食い合い、生存競争です。力が強いものが弱い者にしわ寄せする、そんな世界ではないでしょうか。

 G7をやろうが、G20をやろうが、もう手に負えない。そんな奈落の底へ向かってしゅくしゅくと行進しているように見えます。かつては人類が滅亡する「世紀末」だの「ノストラダムスの大予言」だのが、はやりました。またはやりそうな状況です。