おはようございます。 生き生き箕面通信1603(130513)をお届けします。
・安倍首相が東欧4カ国に「原発セールス」
「首相 東欧に原発セールス」という4段の大きな見出しをつけたスクープ仕立ての記事を、読売新聞が本日5月13日の朝刊で伝えました。ポーランドを6月中旬に訪れ、V4(ポーランド、チェコ、スロバキア、ハンガリー)との初の首脳会談に出席して、原発輸出のトップセールスを行うのだそうです。
やれやれ。
今、日本のトップが最も力を入れなければならない外交は、中国や韓国など近隣諸国と友好関係を修復する「平和外交」のはずです。ところが、それはそっちのけでわざわざ遠いところまで出かけてセールスマンもどきの「経済外交」に飛びまわる。「平和」より「経済」なのです。やれやれ。
首相周辺は、「これは民主主義や市場経済など共通の価値観を持つ国々との関係を強化する『価値観外交』だ」と強調しているようです。しかし、「平和の構築」こそが、最優先されるべき価値観なのではないでしょうか。
原発を動かせば、必ず副産物としてプルトニウムができます。半減期が2万4千年というとてつもない超高濃度放射能を持つ”魔物”であり、人類はこれを処理する技術を持ち合わせていません。日本は処理できないこの厄介モノを、ヨーロッパにまで広く拡散する所業です。
プルトニウムは、核兵器の最重要な原材料です。その原材料を拡散させることは、「平和の構築」とは正反対の価値観ではないか。
外から日本はどう見えるでしょう。「日本はフクシマであれだけの原発苛酷事故を起こしていながら、その収束もできないうちに他国に原発を輸出して儲けようとしている」という、エコノミック・アニマルもどきの姿でしょうか。
その安倍首相は、世論調査上は高い支持率を維持しています。私たち有権者の多くが支持しているという結果です。それは、私たち有権者の多くが7月の参院選では自民党に圧倒的な票を投じる流れを示しており、今もまったく変わっていません。
つまり、私たちの多くが力を合わせて、この国を壊しつつあるといえそうです。それがいやなら、私たちは周りの人と政治を語り、自分の思いを伝えましょう。これから来るこどもたちのためにも。