おはようございます。
生き生き箕面通信1263(120524)をお届けします。
・来週の野田・小沢会談は決裂の見通し――動き出す政界再編
野田・小沢会談の日程調整が進められています。野田首相が小沢氏
を消費税賛成へ説得するというのです。しかし、小沢氏が消費増税で
妥協することはないでしょうから、野田氏は決裂を見込んだ別れのセレ
モニーということでしょうか。野田氏は小沢氏を切り、晴れて自民党に
歩み寄れるわけです。つまり、自民党案の丸のみへ進み、参院でも増
税法案を通して、「そこのけそこのけ増税が通る」と、大増税時代となる
見通しが出ています。
野田氏の「趣味は増税」にも困ったものです。財務省にしても、野田氏
が「趣味は増税」というほどまでマインドコントロールできるとは思ってい
なかった。想定外の効き方です。しかし、ことはそう簡単にはいかない。
国民が、つまり有権者が総選挙で「消費税ノー」を突きつければ、野田・
財務省のもくろみはパーにできます。
次の総選挙の対立軸は「増税問題」になると見るのが一般的です。
しかし、そう簡単ではないかもしれない。「増税」を前面に立てて戦え
ば不利が見えていますから、増税派は「社会福祉の充実」を前面に
立てるつもりではないでしょうか。「増税させてもらえれば、社会保障
が充実できます」というわけです。
ごまかしはあるにせよ、本筋は増税推進派vs経済成長優先派との
闘いです。政界は、増税の指にとまるグループと、反増税のグルー
プとに色分けされる。
さらに、原発推進か脱原発か、TPP推進か反対か、を争点として色
分けすれば分かりやすいし、政治の方向性もすっきりします。
日本の政治は、いわゆる「55年体制」が崩れたあとも、その残りか
すのグループが温存され、ねじれ現象といういわば袋小路に迷い込
んでもがいています。もうそろそろ、すっきりする時機です。そのため
には、かなり規模の大きな政界再編が必要です。これから数か月の
時期を逃すと、時期を失して、日本が自滅することになります。
本日5月24日の朝日新聞は社説で「ああ、この仰々しさ」という見出
しで野田・小沢会談を取り上げました。言っていることは、「2人はさっ
さと会えばいい」と、相変わらずの上から目線です。上から目線の割
には中身は何にもなし。会って決裂すれば、「党を割ればいい」とすら
言えないへっぴり腰です。路線が違う、政治哲学が異なる場合、話し
合っても一致できなければ、たもとを分かつ以外にありません。そうし
たことを重ねて、政治路線が習熟していくはずです。
消費増税をめぐって、政治力学は煮詰まりつつあります。
生き生き箕面通信1263(120524)をお届けします。
・来週の野田・小沢会談は決裂の見通し――動き出す政界再編
野田・小沢会談の日程調整が進められています。野田首相が小沢氏
を消費税賛成へ説得するというのです。しかし、小沢氏が消費増税で
妥協することはないでしょうから、野田氏は決裂を見込んだ別れのセレ
モニーということでしょうか。野田氏は小沢氏を切り、晴れて自民党に
歩み寄れるわけです。つまり、自民党案の丸のみへ進み、参院でも増
税法案を通して、「そこのけそこのけ増税が通る」と、大増税時代となる
見通しが出ています。
野田氏の「趣味は増税」にも困ったものです。財務省にしても、野田氏
が「趣味は増税」というほどまでマインドコントロールできるとは思ってい
なかった。想定外の効き方です。しかし、ことはそう簡単にはいかない。
国民が、つまり有権者が総選挙で「消費税ノー」を突きつければ、野田・
財務省のもくろみはパーにできます。
次の総選挙の対立軸は「増税問題」になると見るのが一般的です。
しかし、そう簡単ではないかもしれない。「増税」を前面に立てて戦え
ば不利が見えていますから、増税派は「社会福祉の充実」を前面に
立てるつもりではないでしょうか。「増税させてもらえれば、社会保障
が充実できます」というわけです。
ごまかしはあるにせよ、本筋は増税推進派vs経済成長優先派との
闘いです。政界は、増税の指にとまるグループと、反増税のグルー
プとに色分けされる。
さらに、原発推進か脱原発か、TPP推進か反対か、を争点として色
分けすれば分かりやすいし、政治の方向性もすっきりします。
日本の政治は、いわゆる「55年体制」が崩れたあとも、その残りか
すのグループが温存され、ねじれ現象といういわば袋小路に迷い込
んでもがいています。もうそろそろ、すっきりする時機です。そのため
には、かなり規模の大きな政界再編が必要です。これから数か月の
時期を逃すと、時期を失して、日本が自滅することになります。
本日5月24日の朝日新聞は社説で「ああ、この仰々しさ」という見出
しで野田・小沢会談を取り上げました。言っていることは、「2人はさっ
さと会えばいい」と、相変わらずの上から目線です。上から目線の割
には中身は何にもなし。会って決裂すれば、「党を割ればいい」とすら
言えないへっぴり腰です。路線が違う、政治哲学が異なる場合、話し
合っても一致できなければ、たもとを分かつ以外にありません。そうし
たことを重ねて、政治路線が習熟していくはずです。
消費増税をめぐって、政治力学は煮詰まりつつあります。