生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

・1252 ・原子力規制庁の「3条委」発足を急げ

2012-05-13 06:56:57 | 日記
おはようございます。

生き生き箕面通信1252(120513)をお届けします。



・原子力規制庁の「3条委」発足を急げ



 遅れに遅れている原子力規制庁の発足にようやくメドがついたようで

す。民主党が自公案に譲歩する形で18日に法案の審議入りが見えて

きました。しかも、ぜひと望んでいた「3条委」として発足するというので

すから、歓迎すべきでしょう。とはいえ、実際の発足は7月にずれ込む

スローモーぶりです。



 この際はっきりさせておかなければならないのは、原発の再稼働にボ

クは絶対に反対します。しかし、現実に原発が存在する以上、それをコ

ントロールする規制庁は必要です。稼働させなくても安全を保つために

必要な役所です。



 野田首相は、関電大飯原発の再稼働には前のめりになるほどの熱意

をあからさまにしています。ところが、それより急がなければならないは

ずの規制庁発足にはむしろそっけない。「規制庁ができれば、何かとう

るさく、再稼働がさらに遅れる」という懸念をしているのです。なんという

無機質の、不見識な首相を持ったものか、とため息が出ます。



 

 野田首相は実際、こう言っています。「(大飯原発の再稼働について

は)規制庁を待つことなく再稼働を判断することはある」と。なんという

破廉恥さでしょう。知性のかけらも見られない。カエルの面になんとか

という無神経ぶりです。



 とんでもないことです。新しい規制庁を発足させ、ゼロから安全基準

なるものを考えるべきです。



 ともあれ、独立性の強い「3条委」として発足することになったのは、

前進といえましょうか。実際に発足させるにあたっては、いざ過酷事

故が起きた場合、たとえば自衛隊の出動などは誰が支持するのか、

などさらに詰めなければならない課題があるようです。



 私たちはあくまでも再稼働を阻止しなければなりません。しかし、例

え稼働していなくても過酷事故は起こり得ます。なにしろ、使用済み

核燃料も冷やし続けられなければ、暴走し、人間は住めなくなります。



 原発を封じ込める組織の発足は、日本が急がなければならない課

題です。