おはようございます。
生き生き箕面通信1259(120520)をお届けします。
・「核のゴミ」から逃げたNHKスペシャル
昨晩のNHKスペシャル「原発の安全とは何か」は、力が入ったドキュ
メンタリーでした。しかし、それだけに際だったのがきわめて不愉快な
意図的操作でした。結局、最後まで「核のゴミ」、つまり使用済み核燃
料については、触れることはありませんでした。このNスペを企画した
段階では、福島第一原発の使用済み核燃料、「核のゴミ」問題をどう
取り上げるか、検討されたはずです。にもかかわらず、なぜ隠されて
しまったのか。
NHKは、アメリカそしてスイスにもカメラ・チームを送って精力的に取材
していました。アメリカは長い空白期間を経て、新しい原発の建設を決断
した。一方、スイスは国内の全原発を2034年までに廃炉にする「脱原発」
の道を選択した。その映像の最初から最後までが「安全性の追求」という
語でおおわれていました。いかに安全性を確保するか。アメリカの場合は、
独立した機関が常に安全性をチェックし、住民に情報を提供して公開性・
透明性の原則のもとで住民からの信頼獲得に努めている。
こうした説明を映像で懸命にすればするほど、「それなら、最後に残る
『核のゴミ』はどう処分するのですか」という疑問が湧き出てきます。核の
ゴミという人類が処分できない超高濃度の放射性廃棄物は、地球上に
貯まりに貯まって、どうしようもないところまできています。この「核のゴ
ミ」を抜きに、原発の安全性を語ることができないのは自明の理です。
ところがあえて、知らぬ顔で素通りしてはばからない。そこにおぞましい
世論操作の意図がにじみ出ていると感じます。名前を挙げて失礼ながら、
これがサンケイや読売なら「さもあらん」と受け流す手もありましょう。しか
し、ある程度「信用」を得ていると評価されている「Nスペ」ならばこそ、番
組制作には神経をもっと注いでもらいたいものです。
それとも、NHK経営委員長の数土文夫氏が東電の社外取締役に就
任する影響が、番組制作に早くも表れたということでしょうか。
生き生き箕面通信1259(120520)をお届けします。
・「核のゴミ」から逃げたNHKスペシャル
昨晩のNHKスペシャル「原発の安全とは何か」は、力が入ったドキュ
メンタリーでした。しかし、それだけに際だったのがきわめて不愉快な
意図的操作でした。結局、最後まで「核のゴミ」、つまり使用済み核燃
料については、触れることはありませんでした。このNスペを企画した
段階では、福島第一原発の使用済み核燃料、「核のゴミ」問題をどう
取り上げるか、検討されたはずです。にもかかわらず、なぜ隠されて
しまったのか。
NHKは、アメリカそしてスイスにもカメラ・チームを送って精力的に取材
していました。アメリカは長い空白期間を経て、新しい原発の建設を決断
した。一方、スイスは国内の全原発を2034年までに廃炉にする「脱原発」
の道を選択した。その映像の最初から最後までが「安全性の追求」という
語でおおわれていました。いかに安全性を確保するか。アメリカの場合は、
独立した機関が常に安全性をチェックし、住民に情報を提供して公開性・
透明性の原則のもとで住民からの信頼獲得に努めている。
こうした説明を映像で懸命にすればするほど、「それなら、最後に残る
『核のゴミ』はどう処分するのですか」という疑問が湧き出てきます。核の
ゴミという人類が処分できない超高濃度の放射性廃棄物は、地球上に
貯まりに貯まって、どうしようもないところまできています。この「核のゴ
ミ」を抜きに、原発の安全性を語ることができないのは自明の理です。
ところがあえて、知らぬ顔で素通りしてはばからない。そこにおぞましい
世論操作の意図がにじみ出ていると感じます。名前を挙げて失礼ながら、
これがサンケイや読売なら「さもあらん」と受け流す手もありましょう。しか
し、ある程度「信用」を得ていると評価されている「Nスペ」ならばこそ、番
組制作には神経をもっと注いでもらいたいものです。
それとも、NHK経営委員長の数土文夫氏が東電の社外取締役に就
任する影響が、番組制作に早くも表れたということでしょうか。