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生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信785 ・日本のメルトダウン――最大の山場は6月

2011-01-30 06:48:48 | 日記
おはようございます。サッカーで日本はアジアの王者へ。政治は、「施政方針演説 どうせ途中で見直しするんでしょ――国民 菅首相殿」(今朝の朝日かたえくぼより)
生き生き箕面通信785(110130)をお届けします。

・日本のメルトダウン――最大の山場は6月

 「首相訪米 6月延期検討」――本日の読売新聞朝刊が独自だねを一面で報じました。オバマ大統領から昨年11月の横浜での日米首脳会談時に招待を受け、5月の大型連休時訪米をめどに調整していたものです。ところが、予算関連法などの国会審議が難航する見通から、6月に延期せざるを得ないと判断したものです。

 わずか1か月ずれるだけではないか、というように見えますが、実はこの1か月を守れないところに菅政権の危機的状況が露呈する結果のなっています。少しオーバーな表現をすれば、日本メルトダウンの加速が見て取れるのです。

 菅さんは、オバマ大統領との会談で日米関係の立て直しをかけて日米同盟深化のための「共同宣言」を発表する段取りでした。この共同宣言は本来なら昨年発表する手はずのものでした。それが、遅れに遅れているのです。

 オバマさんは来年が再選をかけた大統領選だから、今年が大変重要な意味を持ってきます。アジアでの問題は対中国や対北朝鮮問題がありますから、せめて同盟国の日本との懸案事項は早くけりをつけておきたいところ。それが渋滞しているのだから、「日本は何だ。菅首相にガバナビリティはあるのか」と疑問符がつき、不信感が強まっています。

 菅さんは昨日、スイス・ダボスで演説し、「日本はTPP(環太平洋経済連携協定)への参加を6月までに決める」と、”国際公約”しました。

 しかし、菅さんの発言は国際的にはほとんど無視されているのが実情です。「どうせ口先だけでしょ」、あるいは「どうせまた見直しするのでしょ」としか見られていないのです。これまでの実績が「見直しに次ぐ見直し」であり、「反故にして恥じず」の信用できない言動の積み重ねがあるから、無理はありません。

 消費税増税問題も山場は、6月です。

 予算関連法案も6月までの会期中に成立しなければ、財政が執行できなくなります。年金をはじめ公共事業の執行もできなくなり、国民生活に大きな支障をきたすことになります。財政の立て直しが困難と市場が判断すれば、日本の国債暴落となり、現実として日本のメルトダウン、「日本丸」の沈没です。

 そうならないように、いまどうすればいいのか。とりあえず菅さんは、命をかける気迫で各党と折衝し、日本が生き延びるための予算編成に取り組むべきです。そのためにそれ相応の報酬を税金からいただいているのですから。ましてや小沢問題に血道をあげる余裕などないはずです。毎晩、高級ホテルの料理屋をグルメ巡りなどしておれないはずです。

 そんなノーテンキな首相を、日本のマスメディアは朝日も読売も、大目に見てゆるふんの論説で終始しています。つまり、日本を代表すると自負しているマスメディアの人々自身に危機感がありません。ぬるま湯につかっているマスメディアには、溶融し始めた日本の姿は見えないようです。