おはようございます。読売新聞の世論調査なるものによると、菅”廃材”内閣の支持率は34%。前回より9ポイント上がったとか。しかし、菅さんには不満でしょうね。こんな低い支持率では、消費税アップも、農業切り捨てを伴うTPP推進もできるはずがありません。4月の統一地方選後には結局、内閣を投げ出さざるを得ないのではないでしょか。
生き生き箕面通信771(110116)をお届けします。
・「美しいふるさとの山を守るために、オオカミを呼び戻そう!」
僕が住む箕面の山々で野生のシカが増え、その食害で立ち枯れる木々が目立つようになりました。
昨年のことですが、朝日新聞が「オオカミ復活」のキャンペーンをしていました。11月26日付けの朝刊(32面)で、見出しは「オオカミ絶滅 まわるツケ」。「シカが増加、食害で荒れる森」と訴えていました。
荒れる森の実例として、奈良県と三重県の県境に位置する大台ケ原を、記者が環境省の自然保護官と訪れ、「白骨のように枯れた無数の樹木が立ち尽くす」とルポしていました。これは増えたシカによる食害の影響が大きな原因の一つとみられているのです。
ぼくも数年前、大台ケ原で白骨化した樹木を目のあたりにした時、ショックを受けました。早急に対策をとらないと、日本でも有数の原生林が姿を変えてしまうと危機感を持ったものです。
「地球に謙虚に」というフレーズを掲げて環境活動に精力的に取り組んでいる仲津英治さんは、やはり昨年、民主党参院議員のツルネンマルティさんが「日本の森にオオカミを!」というメルマガをアップしていることをメールで連絡されていました。
ツルネンメルマガNo:457によると、「日本オオカミ協会」が「美しいふるさとの森を守るために、オオカミを呼び戻そう!」をスローガンに、オオカミ復活を呼びかけているそうです。その協会の会長らと話し合ったツルネンさんは、「私の心の中に『悟り』のような『ひらめき』が湧いた。私は、オオカミを日本の森に取り戻す運動を推進すべきだと決心し、それが私に与えられた新しいミッションになるかもしれないと感じた」と記しています。
グリム童話の「赤ずきんちゃん」では悪者のオオカミですが、私たちが愛してやまないペットとしての犬たちは、もともとはオオカミが飼いならされて家畜化したものです。アニメ映画「もののけ姫」では、山犬の神「モロ」が侵さざるべき権威の対象として描かれていました。
いまでは絶滅したオオカミですが、農業が盛んだった地域では、農作物へ被害を与えるシカなど害獣を駆除する益獣として怖れとともに慕われていたのも事実です。アイヌやネイティブアメリカンでは、神格化され、尊敬されていたと伝えられています。
しかし、朝日新聞は今の社会情勢ではストレートに「オオカミ復活を」とは主張できないと考えたらしく、中途半端なキャンペーンでした。日本人の頭には、オオカミは人間を襲う危険な動物というイメージが刷り込まれているという配慮から、オオカミを呼び戻そうとキャンペーンするのははばかられるという判断だったのでしょう。
しかし、どこの国でもオオカミが人間を襲うことはまずあり得ないことで、羊や牛などの家畜に多少被害が出る程度だったのです。それも、シカなどの害獣を駆除してくれる益を考えれば、比較にならないほどオオカミは益獣として認められていたのです。なにしろ、シカなどの食害の被害から免れる方策は、ほかに有効な手段はなかったのです。まさに「オオカミさまさま」でした。
大台ケ原の原生林を守るには、自然の生態系にもとづく「食物連鎖」に頼るのが一番有効のようです。そのほかに、あの広大な面積を守る手立てはありません。
オオカミが生存している国の実態などを十分に調査、研究したうえでですが、オオカミを移植して、オオカミと共存する時代に踏み出してもいいのではないでしょうか。
生き生き箕面通信771(110116)をお届けします。
・「美しいふるさとの山を守るために、オオカミを呼び戻そう!」
僕が住む箕面の山々で野生のシカが増え、その食害で立ち枯れる木々が目立つようになりました。
昨年のことですが、朝日新聞が「オオカミ復活」のキャンペーンをしていました。11月26日付けの朝刊(32面)で、見出しは「オオカミ絶滅 まわるツケ」。「シカが増加、食害で荒れる森」と訴えていました。
荒れる森の実例として、奈良県と三重県の県境に位置する大台ケ原を、記者が環境省の自然保護官と訪れ、「白骨のように枯れた無数の樹木が立ち尽くす」とルポしていました。これは増えたシカによる食害の影響が大きな原因の一つとみられているのです。
ぼくも数年前、大台ケ原で白骨化した樹木を目のあたりにした時、ショックを受けました。早急に対策をとらないと、日本でも有数の原生林が姿を変えてしまうと危機感を持ったものです。
「地球に謙虚に」というフレーズを掲げて環境活動に精力的に取り組んでいる仲津英治さんは、やはり昨年、民主党参院議員のツルネンマルティさんが「日本の森にオオカミを!」というメルマガをアップしていることをメールで連絡されていました。
ツルネンメルマガNo:457によると、「日本オオカミ協会」が「美しいふるさとの森を守るために、オオカミを呼び戻そう!」をスローガンに、オオカミ復活を呼びかけているそうです。その協会の会長らと話し合ったツルネンさんは、「私の心の中に『悟り』のような『ひらめき』が湧いた。私は、オオカミを日本の森に取り戻す運動を推進すべきだと決心し、それが私に与えられた新しいミッションになるかもしれないと感じた」と記しています。
グリム童話の「赤ずきんちゃん」では悪者のオオカミですが、私たちが愛してやまないペットとしての犬たちは、もともとはオオカミが飼いならされて家畜化したものです。アニメ映画「もののけ姫」では、山犬の神「モロ」が侵さざるべき権威の対象として描かれていました。
いまでは絶滅したオオカミですが、農業が盛んだった地域では、農作物へ被害を与えるシカなど害獣を駆除する益獣として怖れとともに慕われていたのも事実です。アイヌやネイティブアメリカンでは、神格化され、尊敬されていたと伝えられています。
しかし、朝日新聞は今の社会情勢ではストレートに「オオカミ復活を」とは主張できないと考えたらしく、中途半端なキャンペーンでした。日本人の頭には、オオカミは人間を襲う危険な動物というイメージが刷り込まれているという配慮から、オオカミを呼び戻そうとキャンペーンするのははばかられるという判断だったのでしょう。
しかし、どこの国でもオオカミが人間を襲うことはまずあり得ないことで、羊や牛などの家畜に多少被害が出る程度だったのです。それも、シカなどの害獣を駆除してくれる益を考えれば、比較にならないほどオオカミは益獣として認められていたのです。なにしろ、シカなどの食害の被害から免れる方策は、ほかに有効な手段はなかったのです。まさに「オオカミさまさま」でした。
大台ケ原の原生林を守るには、自然の生態系にもとづく「食物連鎖」に頼るのが一番有効のようです。そのほかに、あの広大な面積を守る手立てはありません。
オオカミが生存している国の実態などを十分に調査、研究したうえでですが、オオカミを移植して、オオカミと共存する時代に踏み出してもいいのではないでしょうか。