生き生き箕面通信

大阪の箕面から政治、経済、環境など「慎ましやかな地球の暮らし」をテーマに、なんとかしましょうと、発信しています。

生き生き箕面通信768 ・「小沢氏問題を政局にするな」

2011-01-13 06:33:55 | 日記
おはようございます。日本が元気になるためにきわめて大切な意味を持つ2011年の春ですが、なんともしまりのないドタバタのまま過ぎていきそうな雲行きです。
生き生き箕面通信768(110113)をお届けします。

・「小沢氏問題を政局にするな」

 週刊誌レベルでは「自壊するアホバカ政権」と揶揄される菅政権。迷走に迷走を重ね、どこへ向かおうというのか。「日本丸」を責任もってかじ取りできているとは到底思えないお粗末な状態をさらしています。

 昨日の民主党両院議員総会で、菅首相は「この7か月でやってきたことは大きく見て間違っていなかった。日本がもう一度、元気な国になったきっかけが、あの2009年の衆院選の政権交代だったと言えることを確信しながら、自信をもって前に進んでいこう」と述べたそうです。

 なんとしらじらしい。なんと空疎なことか。通常国会直前の両院議員総会は「日本を良くするために、何に全力を傾けるのか」が語られなければならないはずです。ところが、最も肝心なその政策課題については何も伝わってきません。反面、政権交代の立役者だった小沢一郎氏を人身御供とし支持率アップに最大限利用する態度をきわめて強力に打ち出しています。

 総会では「首相、幹事長は、小沢氏を味方だと思っているのか、敵だと思っているのか」という質問が出ました。総会に出席して目をつぶって聞いていた小沢氏は、思わず吹き出しかけたそうです。菅さんは「私が最も挙党態勢を願っている一人であることに自信を持っている」と答弁。ぬけぬけとしたものです

 本日の朝日新聞朝刊の「声」欄(14面)に、「小沢氏問題を政局にするな」という投稿がありました。広島市の住職の方(81)のものです。「菅政権をみると、この国を、国民をいかにするかという展望もないまま、目先の己の政権維持のみが目的としか思えない権力争いに明け暮れている」と指摘。「その最たるものが、小沢一郎氏の政倫審への出席や離党勧告など、『脱小沢』で支持率アップを図るための画策にきゅうきゅうとしている菅首相の姿である」と、ポイントをつきました。

 そのうえで、「このことは野党やマスコミ、国民世論に対しても言えることで、もういい加減小沢氏問題の不毛な議論に終止符を打ったらどうか。民主党は政権交代の原点にかえって、挙党一致で国難に立ち向かって欲しい」と、主張しています。これは大方の賛同を得られる、いわば”国民の叫び”といえるのではないでしょうか。

 自殺者が3万人を超えた。児童虐待が後を絶たない。学生のみならず、若い人の就職が決まらない。結婚もできない。民主党は「国民生活が第一」を掲げて政権交代したのではなかったか。しかし、菅さんは簡単にマニフェストを変え、官僚主導に戻りつつあります。菅さんの自民党化、官僚頼み、財務省頼みは目に余る。

 今日の民主党大会では、今後1年間の活動方針を具体的に示すことになります。再び、消費税増税の方向をにおわせるのでしょう。しかし、それは「国民生活第一」なのでしょうか。日本は良くなるのでしょうか。

 本来なら、新しい活動方針はそれを執行する人事体制のもとで決定すべきです。しかし、新人事は党大会直後の明日に回すとか。なんともちぐはぐ。しかも政権運営のかなめとなる新官房長官には、参院選惨敗の責任者である、あの枝野幸男とかいう前原・仙谷の子分を当てるのだとか。これが、菅さんの挙党一致態勢です。頭がおかしいのではないでしょうか。