おはようございます。「民主にも欲しい三役揃い踏み」(本日の「よみうり時事川柳」より)。菅・岡田氏らは小沢つぶしに血道をあげていますが、そんなことをしている余裕はないのではないでしょうか。国民生活は内憂外患です。注ぐ力の方向が間違っています。
・「中国とは居丈高にも卑屈にもならず、粘り強く向き合おう」
「メディカル枕」というのが、「読者が選ぶ暮らしの道具」の1位だったそうです。通販生活が2011春号で発表した人気ランクです。表紙にはこんなメッセージがありました。かなり長いものですが、全文を引用します。
「昨年もまた1位は17年連続でメディカル枕。『これなら安眠できる』というリピーターが多いからだ。ところが、この人気枕を年間でたった17人しか買ってくれない市があった。夜間も米軍機離着陸騒音に苦しめられている、あの普天間基地をかかえている宜野湾市(人口9万3千人)。そうだった、メディカル枕で安眠できる幸せとはメディカル枕でも安眠できる沖縄県民の犠牲の上につくられているのだった」
「ゆえに通販生活としては、沖縄県民の『普天間県外移転要求』をつよく応援しないわけにはいかないのだ。普天間基地はアメリカに引き取ってもらおうよ。それがムリなら、クジ引きで本土の都道府県に移転しようよ」
日本にとっての米軍基地は、具体的に想定される周辺危機のなかではとりわけ中国を意識してのものとされています。軍事力を強める中国に対しての抑止力として、米軍の軍事力に依存しようとするものです。
日本はこれからも中国と付き合っていく場合、相手を「想定敵国」する思いを腹の底にひそませたまま展開するのでしょうか。菅政権は、なかでも前原外相は、明確に何度も「中国の軍事力は脅威」と繰り返しています。
通販生活の同じ号で、寺島実郎・日本総合研究所理事長は「米中関係をよく見ておかないと、とんでもないことになる」という趣旨を強調しています。「日中関係を考えることは、米中関係を考えること」とも指摘しています。
その米国は、国防問題の責任者であるゲーツ国防長官が胡錦濤主席ら中国首脳との会談のため、昨日アメリカを出発しました。胡錦濤氏は近くワシントンを訪れ、オバマ大統領と会談します。米中間の貿易額は日中間の2.5倍、日本を訪れるアメリカ人は年間70万人ですが、中国へは100万人も多い170万人が訪れているのです。貿易額を倍増させるなどで雇用を確保しなければ再選がピンチとなるオバマさんにとって、中国は死活的に重要なパートナーなのです。
ゲーツ長官は帰途、日本に立ち寄りますが、普天間基地移転の促進とともに、「日本は対中国の拠点」とけしかけるはずです。前原外相らは、中国へのけしかけ犬にすぎません。日中間は対立させる。そして、中国には「米国は日本が飛び跳ねないようにするための”ビンのふた”の役割をしているのですよ」と強調して中国と仲良くする。したたかなものです。それにいいように振り回される日本。ヒラリーさんに頭をなでられるてはしゃぐ前原外交は、まるでピエロです。
日本外交は、寺島氏が強調するように「中国とは卑屈にも居丈高にもならず、粘り強く向き合い、中国が国際社会のルールのなかでプレーするように誘導する役割を果たす」ことが戦略的課題だと思います。それだけの外交力が試されているのです。
・「中国とは居丈高にも卑屈にもならず、粘り強く向き合おう」
「メディカル枕」というのが、「読者が選ぶ暮らしの道具」の1位だったそうです。通販生活が2011春号で発表した人気ランクです。表紙にはこんなメッセージがありました。かなり長いものですが、全文を引用します。
「昨年もまた1位は17年連続でメディカル枕。『これなら安眠できる』というリピーターが多いからだ。ところが、この人気枕を年間でたった17人しか買ってくれない市があった。夜間も米軍機離着陸騒音に苦しめられている、あの普天間基地をかかえている宜野湾市(人口9万3千人)。そうだった、メディカル枕で安眠できる幸せとはメディカル枕でも安眠できる沖縄県民の犠牲の上につくられているのだった」
「ゆえに通販生活としては、沖縄県民の『普天間県外移転要求』をつよく応援しないわけにはいかないのだ。普天間基地はアメリカに引き取ってもらおうよ。それがムリなら、クジ引きで本土の都道府県に移転しようよ」
日本にとっての米軍基地は、具体的に想定される周辺危機のなかではとりわけ中国を意識してのものとされています。軍事力を強める中国に対しての抑止力として、米軍の軍事力に依存しようとするものです。
日本はこれからも中国と付き合っていく場合、相手を「想定敵国」する思いを腹の底にひそませたまま展開するのでしょうか。菅政権は、なかでも前原外相は、明確に何度も「中国の軍事力は脅威」と繰り返しています。
通販生活の同じ号で、寺島実郎・日本総合研究所理事長は「米中関係をよく見ておかないと、とんでもないことになる」という趣旨を強調しています。「日中関係を考えることは、米中関係を考えること」とも指摘しています。
その米国は、国防問題の責任者であるゲーツ国防長官が胡錦濤主席ら中国首脳との会談のため、昨日アメリカを出発しました。胡錦濤氏は近くワシントンを訪れ、オバマ大統領と会談します。米中間の貿易額は日中間の2.5倍、日本を訪れるアメリカ人は年間70万人ですが、中国へは100万人も多い170万人が訪れているのです。貿易額を倍増させるなどで雇用を確保しなければ再選がピンチとなるオバマさんにとって、中国は死活的に重要なパートナーなのです。
ゲーツ長官は帰途、日本に立ち寄りますが、普天間基地移転の促進とともに、「日本は対中国の拠点」とけしかけるはずです。前原外相らは、中国へのけしかけ犬にすぎません。日中間は対立させる。そして、中国には「米国は日本が飛び跳ねないようにするための”ビンのふた”の役割をしているのですよ」と強調して中国と仲良くする。したたかなものです。それにいいように振り回される日本。ヒラリーさんに頭をなでられるてはしゃぐ前原外交は、まるでピエロです。
日本外交は、寺島氏が強調するように「中国とは卑屈にも居丈高にもならず、粘り強く向き合い、中国が国際社会のルールのなかでプレーするように誘導する役割を果たす」ことが戦略的課題だと思います。それだけの外交力が試されているのです。