おはようございます。今年は「断捨離の年」です。どんどん捨てて、身軽に、シンプルになりましょう。きっとその先に新しいものが見えてくるはずです。
生き生き箕面通信757(110102)をお届けします。
・2011年の経済は?
元旦の新聞やテレビの「新年を占う」特集から経済見通しに関して点検してみると、結論としては、「何をしたらいいのか、よく分からん」ということになるようです。今年の経済状況は、「濃霧、荒天、竜巻、嵐」という文字が踊り、それに対する政策として、「日銀がもっと市中に金を供給する」「企業の内部留保を有効に働かせる投資減税を。そのためには農業や医療など、これから世界の需要が増える分野へ投資が向うような政策が必要」「中国を始めとするアジアの成長パワーを取り入れる」「企業の内部留保は働く者の所得に回すようにして、需要、つまり個人消費を増やすべき」などが提起されています。
これまでの「失われた20年間」の間も、同じような議論が繰り返されてきました。しかし、市中にじゃぶじゃぶ金を出しても、「金余り現象」を生んでおかしな投機をあおる結果だけでした。働く人々の所得が増えるような、例えば全国一律最低賃金の引き上げは、民主党政権は1000円を掲げながらも、依然730円ほどで止まっています。比較的規模の大きな政府予算を組んで、景気を刺激しようとしても、効き目はかんばしくなく、財政赤字を積み上げるだけのような結果で終わってきました。
しかも、「2012年問題」を前に、今年はアメリカをはじめ世界的に内向き政治が強まり、国際的な協調はとりにくい時期です。「2012年問題」は各国首脳の選挙あるいは交代の年という問題で、アメリカ、フランス、韓国などが大統領選挙を抱え、中国は周金平氏への国家主席の交代が既定路線となっています。その前年に当たる今年は、各国が自国の選挙民向けに「おいしい政策」を並べる、つまりポピュリズム(大衆迎合)が幅を利かせる年となります。
アメリカは、「日本がもっと負担すべきだ」と、難題を押し付けてくることも予想されます。本来なら、日本は手持ちの米国債を換金して、財源不足を補いたいところです。その額、実に70兆円。しかし、アメリカさまは、絶対に許さないどころか、日本の郵貯・簡保の資金で米国債を「もっと購入しろ」と要求しています。その米国債は、単なる紙切れになる可能性が強い。
日本は、視点を変える必要があるように思います。「物の豊かさ」から「心の豊かさ」への転換です。人間、食べていかなければなりませんから、その最低分は稼ぐ。そのために全力を尽くす。しかし、それ以上のむさぼりは慎む。そんな経済へ意識転換が必要ではないでしょうか。モデルはやはり北欧型です。
日本人には、底力はあると信じています。どんな逆境に陥っても、目標をしっかりと見定めることができれば、そこへ向かって底力を発揮するのです。創意工夫をして必ず乗り越える。そんな苦労なら、そこに喜びさえ感じ、生き生きと立ち向かう。
問題は、むさぼりです。どうしてもむさぼらなければならない人は、国外脱出しても仕方がないと割り切るべきではないでしょうか。そんな人たちにとどまってもらうより、例え苦しくても、支えあう人々で国を立て直す方が歴史的には正解だと確信しています。
問題は、つまるところ「国造りの方向性」です。「この国の形」は、支えあう人々による心豊かな国でありたいものです。「成長、成長」と成長しなければとんでもないことになるという「成長恐怖症」からおさらばしましょう勇気を持って断捨離国への宣言」をしましょう。
生き生き箕面通信757(110102)をお届けします。
・2011年の経済は?
元旦の新聞やテレビの「新年を占う」特集から経済見通しに関して点検してみると、結論としては、「何をしたらいいのか、よく分からん」ということになるようです。今年の経済状況は、「濃霧、荒天、竜巻、嵐」という文字が踊り、それに対する政策として、「日銀がもっと市中に金を供給する」「企業の内部留保を有効に働かせる投資減税を。そのためには農業や医療など、これから世界の需要が増える分野へ投資が向うような政策が必要」「中国を始めとするアジアの成長パワーを取り入れる」「企業の内部留保は働く者の所得に回すようにして、需要、つまり個人消費を増やすべき」などが提起されています。
これまでの「失われた20年間」の間も、同じような議論が繰り返されてきました。しかし、市中にじゃぶじゃぶ金を出しても、「金余り現象」を生んでおかしな投機をあおる結果だけでした。働く人々の所得が増えるような、例えば全国一律最低賃金の引き上げは、民主党政権は1000円を掲げながらも、依然730円ほどで止まっています。比較的規模の大きな政府予算を組んで、景気を刺激しようとしても、効き目はかんばしくなく、財政赤字を積み上げるだけのような結果で終わってきました。
しかも、「2012年問題」を前に、今年はアメリカをはじめ世界的に内向き政治が強まり、国際的な協調はとりにくい時期です。「2012年問題」は各国首脳の選挙あるいは交代の年という問題で、アメリカ、フランス、韓国などが大統領選挙を抱え、中国は周金平氏への国家主席の交代が既定路線となっています。その前年に当たる今年は、各国が自国の選挙民向けに「おいしい政策」を並べる、つまりポピュリズム(大衆迎合)が幅を利かせる年となります。
アメリカは、「日本がもっと負担すべきだ」と、難題を押し付けてくることも予想されます。本来なら、日本は手持ちの米国債を換金して、財源不足を補いたいところです。その額、実に70兆円。しかし、アメリカさまは、絶対に許さないどころか、日本の郵貯・簡保の資金で米国債を「もっと購入しろ」と要求しています。その米国債は、単なる紙切れになる可能性が強い。
日本は、視点を変える必要があるように思います。「物の豊かさ」から「心の豊かさ」への転換です。人間、食べていかなければなりませんから、その最低分は稼ぐ。そのために全力を尽くす。しかし、それ以上のむさぼりは慎む。そんな経済へ意識転換が必要ではないでしょうか。モデルはやはり北欧型です。
日本人には、底力はあると信じています。どんな逆境に陥っても、目標をしっかりと見定めることができれば、そこへ向かって底力を発揮するのです。創意工夫をして必ず乗り越える。そんな苦労なら、そこに喜びさえ感じ、生き生きと立ち向かう。
問題は、むさぼりです。どうしてもむさぼらなければならない人は、国外脱出しても仕方がないと割り切るべきではないでしょうか。そんな人たちにとどまってもらうより、例え苦しくても、支えあう人々で国を立て直す方が歴史的には正解だと確信しています。
問題は、つまるところ「国造りの方向性」です。「この国の形」は、支えあう人々による心豊かな国でありたいものです。「成長、成長」と成長しなければとんでもないことになるという「成長恐怖症」からおさらばしましょう勇気を持って断捨離国への宣言」をしましょう。