水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・460」

2015-01-21 18:42:55 | Weblog



カルテ番号 ふ・5(3)

現代風にいえば、肉体は車(ボディ)になる。
車内の後部座席には本人(魂)がいる。
運転手は心。
そしてハンドルがヨガということになる。
この車はこの世を離れるまで替えられないレンタカーだ。

運転手(心)は本人の意思や感情で車(肉体)を動かす。
それにより、人生という道を走っていくわけだ。
心と本人(魂)をつなぐものも、ヨガである。
いかに冷静で理性的であるかが、優秀な運転手というわけだ。
それにより、的確な道を運転することが出来るからだ。
逆に一時の感情のままハンドルを操作すると、困難な道を行くことになる。
あるいは、事故や故障も起こりやすくなる
つまりヨガとは、人生を幸せな道に行く為のコントロール方法ともいえる。

一生離れられない車だからこそ、常にケアして大切に扱う。
本質体は魂であっても、この世では車が道を走るわけだ。
優先するのは、車であり、そのコントロールである。
安っぽい宗教は魂や精神を第一と考えるが、それは違うだろう。
この世という肉体界では、車が優先する。
車が無い世界(あの世)では、魂かもしれないが・・・

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)

(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・459」

2015-01-20 19:39:14 | Weblog


カルテ番号 ふ・5(2)

生計の為のヨガ。
生徒をお客として見てしまう。
ヨガ教室を客商売として扱ってしまう。
葛藤はあるが、生活する手段としての割り切りもできている。
その為にも、自分は綺麗な体型と若さを維持しなくてはならない。
自分が商品としての見本なのだ。

その見本が、言葉が出てこないのはまずい。
ヨガは心身が若返ると言っているのだ。
何か、自分の限界を感じる。
自分のヨガに限界を感じる。
誤魔化しているヨガから、もっと深いヨガに進みたい。

ヨガ。
意味は、結びが一番しっくりくる。
ボディ、マインド、スピリットの三位がある。
肉体と心と精神(魂・本質体)の分け方だ。
古代インドの例えとして、肉体が馬、車体(中に主)が魂、御者は心になる。
その御者(心)と馬(肉体)を結ぶのが手綱であり、ヨガである。

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・458」

2015-01-19 19:40:37 | Weblog



カルテ番号 ふ・5(1)

藤川良恵は最近、言葉が出なくなってきた。
同い年の友人もそうだという。
歳のせいよ、と皆で、かばい合う。
でも、笑ってもいられない。
藤川良恵はヨガ教師として生計を立てている。
生徒に話をするのに、言葉を忘れていては評判にかかわる。

それに友人達はダンナも子供もいる。
私は独身だ。
これでも一度は結婚もしたことがある。
2年で別れた。
その後も男性と付き合ったが、結婚には至らなかった。
多分、私は妻に向いてないのだろう。
家庭よりも仕事をして、独立しているのがいい。

ヨガ教師として20年になる。
幾つかの教室を持っている。
ヨガは深い世界だと知っている。
だが、教師となってしまうと深い世界まで進めない。
自分を導く、更に深い先生につく時間がないのだ。
そして、日々の慣れに染まってしまった。

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)


(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・457」

2015-01-18 18:55:57 | Weblog



カルテ番号 ひ・7(18)

「意味を探る事は、不幸になりやすいのですか?」
院長はまだニコニコしながら言った。
「人間には解らない意味を探る事は、幸せから遠ざかるようです。
例えば、人生の意味とか、真理とか、未来とかです。
意味は解らなくても、感謝、ラッキー、喜ぶといいようです。
仕組み自体は、結構単純のようです」

樋口新太郎は思い出すように言った。
「山の中で、一人でいると、寂しさも怖さもあります。
でも、何故か幸せだなぁ、とも感じるのです。
不安でも、幸せを感じるのは矛盾していると思っていました。
でも、そうではないのですね」
「人は誰も未来が見えません。この先の運命もわかりません。
闇の中を歩く不安は誰でも持っているのです。
それと、感謝や幸福や喜びは別にあります」

樋口新太郎は明るい声で言った。
「そうなのですね。
不安だから迷い、悩んでいたのではなかった。
不安にとらわれ、明るい幸せや喜びを自分で隠したから悩んだのですね。
不安で迷う事など、当たり前。
大切なのは、自分を見失わない事の方なのですね。
どんな状況でも、ラッキーや喜びはあったのに・・・。
でも、もう大丈夫です」

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)

(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・456」

2015-01-17 18:58:38 | Weblog



カルテ番号 ひ・7(17)

院長は何故か嬉しそうだった。
「不思議現象だろうが、稀な出来事だろうが同じ。
大切なのは、その時、自分の心が平静である事だと教わりました。
そして、それはとても、とても大切なポイントだと思いました。
落とし穴や下り坂を避けるポイントなのです。
珍しい出来事は、普段の生活の中のラッキーな一コマとして扱う。
特別な世界にしないのが大切なのです」

樋口新太郎も自分が特別だとは思わなかった。
「特別とは思っていませんが、あれは何だろうと・・・」
すると、院長は嬉しそうに
「世の中、そういう事もあるのですねぇ」と言った。
そして続けた。
「何だか解らないけど、綺麗ならラッキーと受け止めて下さい。
それが、ラッキー側に近づくコツのようですよ」

稀な現象、不思議現象は、落とし穴になるか、ラッキーになるかの分かれ目。
そして、それを特別と思い、追いかけたり、意味を求めると、落とし穴。
解らないまま、受け止め、ラッキーとだけ思えば、幸運側。
なるほど。
何かの分岐点の仕組みは、そんな風になっているのか。
つい、意味を探ろうとするのは、つまずく元なのか。

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)


(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・455」

2015-01-16 19:14:53 | Weblog



カルテ番号 ひ・7(16)

樋口新太郎は、あの御来光が自分だけだったのか判らない。
不思議現象なのか、稀な自然現象なのかは判断つかない。
そんな様子を見てなのか、院長が口を開いた。
「でも、大切な事は不思議現象でも自然現象でも同じです」
「同じなのですか?」

院長は微笑んで答えた。
「嘗て、私も不思議な現象に出会いました。
その事を師匠に話した時です。
師匠はとても大切な事を教えてくれました。
それは、現象にとらわれない。
現象の意味を探らない。
現象を追いかけない、という事でした」

いまいち意味がわからない。
「不思議な現象に出会うと、ついその意味を知りたくなります。
また不思議な現象に出会えないかと、追いかけたくなります。
もしかしたら、自分は特別な存在ではないかと思い込んでしまいます。
それが、落とし穴というヤツです」

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)

(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・454」

2015-01-15 18:45:01 | Weblog



カルテ番号 ひ・7(15)

にっこり笑った院長に樋口新太郎は思い出した事を訊ねた。
「実は、自分がこれからの人生を迷いだしたきっかけがありました。
それは、御来光の時だったのです。
いつもの太陽と違い、光の輪が幾重にも見えたのです。
あれは、どういう現象なのでしょう?」

院長は笑顔で答えた。
「いろいろ不思議な現象に出会う事があります。
特に自然界に接していると、より多くの不思議現象に出会うようです。
それらの多くは、単なる稀な自然現象で、不思議ではない現象です。
人が自然現象に対して、無知だっただけ、というわけです。
ですが、中には、本当に不思議な現象もあります」

「単なる珍しい現象と不思議現象の違いは何ですか?」
「その人にだけしか見えない現象でしょうね。
客観性がない現象です。
例えば空海が虚空蔵求聞持法という便利な能力を得たのです。
それは、光が飛び込んで来た瞬間だったそうです。
これは空海だけに起こった不思議現象でしょうね」

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)

(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・453」

2015-01-14 18:46:41 | Weblog



カルテ番号 ひ・7(14)

人の可能性を遺伝子から語るなら、その通りだろう。
だが、現実はいろいろが上手くいかない。
樋口新太郎も現代のほとんどを成している里の民になれなくているのだ。
「でも先生、現実に自分は街には住めないと感じているのです」
「里の民がオフではなく、山の民の血がオンなのですよ。
それに、樋口さんの迷いが解明されたのではないですか?
まぁ、もしかしたら、という仮定の話ですが」

悩み相談。
正解を求めるのではなく、出口を求める。
その目的からすれば、サンカの血の話で納得できる。
今までの自分の生き方に納得できる。
この先の不安が解消されるわけではないが、迷いは薄らいだ。

「先生、ありがとうございました。
確かに、迷いの正体が見えたようです。
自分の足の正体が解ったようです。
しかも、先生がおっしゃる意味も今、解かりました。
この先、どんな道を歩くこともできるのだ、という事ですね。
里の民としてもいいし、海の民となってもいい。
その上で、山の民として生きていくことも自由だという事ですね」

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)

(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・452」

2015-01-13 19:27:56 | Weblog



カルテ番号 ひ・7(13)

「人は多くの先祖を通して今に至っていますね。
その先祖の血が、全て入っているわけです。
樋口さんの血の中にはサンカがあるかもしれません。
海の民もあるかもしれません。
南洋の血もあるかもしれません。
遡れば、全ての人類は、アフリカからだ、という説もあります」

院長は遠くを見つめるように言った。
「遺伝子というのは、オンとオフで現れるようです。
私の中にもサンカの血があっても、オフなら現れない。
血が濃いとか薄いとか言いますが、実はオンとオフらしいですね。
だがら、同じ兄弟で同じ割合のサンカの血があっても現れないわけです。
これって、素晴らしいと思いませんか?」

樋口新太郎は、院長が何に対して素晴らしいといっているのかわからない。
「どういう意味でしょう?」
「だって、樋口さんは海の民にも、里の民にも、山の民にもなれる血ですよ。
人の可能性、能力の凄さの一片を感じませんか?
オンとオフだけなのですよ。
持っているのは、凄いものなんですよ」

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)


(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・451」

2015-01-12 19:16:30 | Weblog



カルテ番号 ひ・7(12)

現在のマラソン選手は40キロを2時間で走る。
だが、サンカは一日で40里(160キロ)か50里(200キロ)走るといわれる。
80里(320キロ)という説さえある。
しかも山の中を、だ。
里の民の常識では考えられない速さだった。
跳躍力、反射神経、視力、聴力、鼻力、動物的な勘、全てに桁違いの身体能力。
そして、住処として山の中がくつろげる場所であった。

樋口新太郎は言った。
「雪山賛歌という歌があります。
雪よ岩よ、われらが宿り、俺達は街には住めないからに、という歌です。
原曲はアメリカ民謡らしいのですが、この詩が山男にはしっくりくるのです。
今の先生の説明にあった、サンカそのものの心情みたいですね。
何だか自分のルーツがわかったような気持ちですよ」

院長は少し微笑んで言った。
「もしかしたら、という話ですよ。
それをヒントに樋口さんが明りを見つけてくれれば幸いです。
本当の事は誰にもわかりません」
樋口新太郎は院長に訊いた。
「自分には兄と姉がいますが、特別山に魅かれるわけではありません。
同じ両親から生まれているのに、何故でしょうか?」

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)


(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログ読者は、facebookの友達承認をしますよ。コメント付きで申請して
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする