水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・880」

2016-04-12 19:21:51 | Weblog



カルテ番号 や・6(18)

茂木滋も頷いて言った。
「その言葉は、今の歳になってよく解る。
自分の世界をしっかり持つと、他の人や動物や環境などの世界と親しくなる。
以前は判らなかった。
社会という一つの世界の中しか考えられなかった。
そして、自分と他人、他のモノとは対立するものだと思っていた。
特にビジネス界などは、他人や他社は敵と思っていた。
自分の世界を持つというのは、本当の自立の事だったのじゃなぁ」

三木裕子も言った。
「私は自立というテーマの悩みだったから、やはり今は解るわ。
それまでは、自立が孤立になっていたのよ。
一人で生きる、ということにこだわって、自分の世界がなかったのね。
やはり社会の中で自立する、と思い込んでいたのね。
それが、あの先生と話して、すぐ溶けた。
自分の世界って、難しい事ではなかったわ。
愉しい、楽しい事だったわ。」

正に導かれて来た、と玲香は思った。
今まで、他人の目を気にしての自立の女を演じてきたのだ。
社会的に演じていたのだ。
でも、それは自立ではないと気づいていた。
だから、本当の自立を求めていたのだ。
自分の秘密の病気も、そこに根があることは、何となくわかっていた。
きっと、もう少しで抜け出せる気がする。

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)

(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログで書いた「迷説般若心経」  「迷説恋愛論」  「迷説幸福論」
誰か出版してくれぇ~
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