水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・882」

2016-04-14 19:28:10 | Weblog



カルテ番号 や・6(20)

「治療も太極拳も教えてくれる先生ですね」
明木は微笑んで言った。
「いいえ、太極拳は教えてくれないわ。
でも、私だけは教えていただいた。
10年目に初めて会いに行って、一度だけ見せてもたったの。
それが、先ほど柳さんが見た太極拳よ。
それまでは、自分の為の太極拳。
そして、先生が見せてくれたのは、宇宙と遊ぶ太極拳」

玲香は明木礼子の言う意味はわからなかった。
ただし、あのような太極拳をする人なら、会いに行こうと思った。
自然体。
そういう感じがしたのだ。
宇宙と遊ぶような人なのだろう。
ということは、人間臭いのが薄いのだろうか。
「もしかして、その先生って、あまり人前に出ない人ですか?」

これには茂木が答えた。
「なんで、あんな山の中に閉じこもっているのか、とワシも質問した。
人前が苦手ではないようだが、自分を出すのは苦手のようじゃ。
それでいて、生活には困っている、とか言っていたな。
変わり者ではあると思う」
三木裕子は笑って言った。
「そうだけど、私には大切な先生だから」
明木礼子も言った。
「あら、私には、とても大切な先生よ」

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)

(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログで書いた「迷説般若心経」  「迷説恋愛論」  「迷説幸福論」
誰か出版してくれぇ~
18年間封印していた本物の「氣入れパワーストーン」を販売開始 「笑顔の雑貨屋Yakkoo」)
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