水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・879」

2016-04-11 19:06:25 | Weblog



カルテ番号 や・6(17)

玲香は、何故太極拳を見せたのか、考えた。
太極拳の先生が、この三人を変えたのだろうか?
だが、他の二人が太極拳を練習しているとも思えない。
「その太極拳の先生が、御三方の共通点ですか?」
三人はニコニコとしていた。
「柳さんは、頭の良い人なのですね。
その人が私達の共通の人。
ただし、太極拳の先生ではないのです。
もちろん、怪しい宗教などとも違いますよ」

明木礼子はベンチで自分のバッグから水筒を出した。
そして、人数分のコップも出して、お茶を入れた。
「どうぞ。これも三人が飲んだ共通点よ。
私の手作りの玄米茶」
茂木がなつかしそうに言った。
「そうじゃったな。このお茶も結び付けてくれた一つじゃ。
明木さんがお茶をくれたから、いろいろと話が出来た」

三木裕子も言った。
「そうね。人を親しくさせる魔法のお茶ね。
礼子さんは、スッと心に入る雰囲気があるのよね。
もしかして、それも太極拳の力かしら?」
明木礼子は、少し考えてから言った。
「そうかもしれないわね。
でも私の先生は、他の人との交わりではなく、自分の世界の太極拳と教えてくれたわ。
結果的に、人だけでなく、他の全てと馴染むようになるみたい」

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)

(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・講演、お話会依頼、悩み相談受付中。日本中出張します。
ブログで書いた「迷説般若心経」  「迷説恋愛論」  「迷説幸福論」
誰か出版してくれぇ~
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