水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・604」

2015-06-20 19:19:02 | Weblog



カルテ番号 ま・7(7)

ある人はキリスト教で救われたかもしれない。
ある人はイスラム教で救われたかもしれない。
ある人はヒンズー教で救われたかもしれない。
だが、救われた人同士で戦争する・・・
そして他宗教の国に爆弾を落とし、爆弾を破裂させる。
そこには、赤ちゃん、幼児、妊婦、病人、お年寄りがいる。

神道は、いわゆる宗教とは別なものだ。
確かに政治にも利用されたし、行政上から組織も存在する。
だが、その中身は個人の救いではない。
信じる者だけを守るわけではない。
人類の救いであり、生物の救いだ。
自然の救いであり、そこに生きる全てに共通する。
そういうことを、真木は神道と接する事で学んだ。

ある日、叔父に呼ばれた。
北部の神社を受け持ってくれ、と。
それは宮司として責任者になれ、ということだった。
そして、いろいろを覚えて、やがて幾つかの神社を任せると言われた。
断れない状況もあった。
叔父の健康が衰退してきていた。

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)

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