水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「風間陽水の依頼簿(カルテ)・598」

2015-06-14 19:32:17 | Weblog



カルテ番号 ま・7(1)

真木博人は神職になって20年目だった。
神社は人手不足だ。
神社の数とその代表である宮司は一致しない。
おおよそ8分の1くらいしかいないのだ。
つまり、多くの宮司は複数の神社を受け持っている。

大学を卒業したが、世の中は不景気の真っ最中。
宮司をしていた叔父の薦めもあって、養成所に入った。
卒業後、宮司になれる資格は得たが、しばらく叔父の神社で修行した。
最初は他にすることもなく、成り行きで入った道だ。
神職などという特別な世界に入りたいと思っていたわけではない。
だが、年が経つにつれ自然と溶け込んでいった。

だからこそ、宮司になろうとは思わなかった。
宮司は神社の人間側の代表者。
神社はあくまでも神の社だ。
神に仕える仕事はいいが、代表者の器ではない。
それは、自分が宮司になっては失礼だろう、と思っていた。

(登場する人物・組織・その他はフィックションです)

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