水上陽平の独善雑記

水上陽平流の表現でいろいろな事を書いています。本館は http://iiki.desu.jp/ 「氣の空間」

「母のこと・32」

2011-08-26 19:53:31 | Weblog



占領下の日本ではあるが、独立国への準備が進む。
一年後の昭和21年(1946)11月3日、日本国憲法制定。
ここに初めて成人なら誰でも選挙権が持てるようになった。
実質はともかく、国民主権という意味だ。
そして、実質はともかく、平和主義を謳った9条も・・・
敗戦になり、実質はともかく、マトモな方向となった。

そんな憲法制定の一ヶ月前、三男を出産する。
相変わらず、数組の家族が居候している。
頻繁に乞食も来る。
都会で空襲にあい、孤児、難民となった人達だ。
田舎は田畑から食べ物が採れるから、都会から流れて来るのだ。
当時は都会より田舎の方が裕福(とはいえないけど)だった。

母はそれらの人達に分けてあげられるだけのモノを持たせた。
食べ物、着る物、時に子供達には本なども。
「大変な目にあったのは、同じだもの・・・」
お互いが助け合わなければ、過ごしていけない。
何もかも無くなった日本だ。
生きている人達同士は、助け合って、どうにか日々を暮らした。

        
(過去のプログは本館 「氣の空間・氣功療法院」です。
治療・若返り・悩み相談受付中。日本中出張します)
コメント
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