加藤元さんの 『嫁の遺言』を取り上げましたが、さらに読んだのが『泣きながら、呼んだ人』です。
若い女性4名の主人公の母との出来事をロンド形式で続いていきます。母の存在は、人生の中では徹底的に影響力を持ちます。生んでもらった人であり、育ててくれ、節目節目で助言し、進むべき道の後押しをしてくれます。母の生き様は自身に投影され、逃げたくとも執拗に追いかけてきます。
「ママはどこにも行かない。いつだって傍にいてあげるわ」
母なくして私なしですね。この本は特に女性にはたまらない1冊になるはずです。
『泣きながら、呼んだ人』(加藤元著、小学館、本体価格1500円)
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