タイからの日本に戻った著者が公立中学校へ入学し、同調圧力に馴染めず、帰国生向けの私立へ転校して、高校生になりやっとのびのびと生活でき、大学を卒業後は、「日本の教育を変えたい」という立志から学習塾へ就職。入社5年目で管理職となり、そして転機は2013年の、大阪府の民間人校長募集に応募し、府立箕面高校の校長に就任から、「教育を通して社会を変革する『社会変革者』」としての活動をスタートしました。現在は武蔵野大学千代田高等学院、武蔵野大学中学校・高等学校の学園長、千代田国際中学校校長です。
その変革の根底にあるのは、2050年に求められる人材像です。「自分で考え発想し行動する自立した」人材を育てるにはどうすれば良いか?そのための教育はいかにすべきか?そうなるためにの人としての心構えは?
著者が重要視しているのは、「どういう人間になって、世界に貢献できるか」、つまりは志をどこに置くのかを徹底的に考え、そのために何をどのように学び続けるかです。日本の大学では不十分なので留学を薦めています。本書は教育関係者、保護者だけでなく、学生にも読んでもらいたいですね。
『東大よりも世界に近い学校』(日比野直彦 著、TAC出版、本体価格1,600円、税込価格1,760円)