『かけがえのない人間』の著者・上田紀行氏の新刊
『慈悲の怒り 震災後を生きる心のマネジメント』 (朝日新聞出版、定価1050円)を読みました。震災後の心の状態をしっかりと座標軸にプロットするために書かれた本書、私の心も整理がつきました。
震災後の政府、原子力関連部署、東電の対応が、太平洋戦争後の日本政府と全く同じであるという指摘、
その時の空気が日本人の動きを支配すること、
天災と人災を区別して、天災には日本国民全体で東日本を救済し、人災である原発に対しては、「慈悲からの大きな怒り」をそのシステムに対して表わすこと、
など考え方をシンプルにしてくれました。
「こうやって生きているだけでもありがたい!」という気持ちを第一に持って、過去は変えれないので、子孫への未来への責任をしっかりと果たさなければなりません。