メナード美術館で開催中の「新春展 麗(うるわ)しの日本-日本画と漆(うるし)工芸の美-」を観て来ました。
仕事帰りに高速飛ばして行ったので、今日はひとり。
メナード美術館へ行ったのは初めてなのですが、思ったより小さいんですね。
ホームページを拝見してもっと緑の多いところかと思ったのですが、小牧の駅に近い市街地にありました。
でも、小さい美術館って好きです。なんてったって疲れない(笑)。
今回の展覧会も、余裕を持って観れるワタクシにはちょうど良い規模のものでした。
メナード美術館は世界的に有名な画家の絵をいくつも所蔵していますが、それらの所蔵品は2カ月おきに入れ替えながら公開しています。
今回は日本画展でしたので、それらの中でも速水御舟や前田青邨のような日本画家を中心に公開していました。西洋画が観れなかったのはちょっと残念ですが仕方がありません。
実は、今回のワタクシの目的は日本画より漆工芸の方でした。以前に高橋節郎の作品を観て以来興味が湧き、漆工芸の作品を一度じっくり観てみたかったのです。
漆工芸は現代の顔料などのおかげで技術にも幅が出てきた様ですが、技法そのものに大きな変化は無いようです。
漆の細工と言えば真っ先に思い出すのは「蒔絵(漆器に漆で文字や絵、文様などを描き、乾かないうちに金や銀の粉を蒔いて定着させる技法)」や「螺鈿(漆を塗り、夜光貝、あわび、真珠貝等を研ぎ細工する技法)」だったのですが、ただ塗るだけでなくさまざまな手法があり、それぞれに効果があることに気づきました。
中でも木材そのものに漆をしみこませて拭き上げる「拭漆(ふきうるし)」の作品があったのですが、飾られていた欅と栃の手箱は材料そのものが杢の入った素晴らしいもので、その自然が生み出した美しい模様を十二分に引き出しているのに感心。
そして、「平文(ひょうもん=漆面の上に金箔などを貼り付け、また上から漆を塗り模様を削りだす手法)」と「蒔絵」を繊細な絵柄で施す素敵な作家さんを知りました。
大場松魚(おおばしょうぎょ)さん。
素晴らしい作品だと思ったら、人間国宝でいらっしゃいました…。
なお、メナード美術館の所蔵している漆器はほとんど昭和に入ってからの作品です。観て美しいものばかりなので、「美」を追求するメナードにはぴったりです。古い漆器って歴史的価値は高くても、どうしてもくすんだり剥げたりしちゃいますものね…^^;
なお、日本画においてもよいものが揃っておりましたが、目を引いたのはキャプションが分かりやすかった事でした。堅苦しくない、入りやすい美術館という印象を受けたのでした~。
そして。
家に帰ったら、こんなのが届いてました。
わぉ、愛知県美術館の次回の企画展招待状だ♪
来月も行くところがいっぱいだわ。
仕事帰りに高速飛ばして行ったので、今日はひとり。
メナード美術館へ行ったのは初めてなのですが、思ったより小さいんですね。
ホームページを拝見してもっと緑の多いところかと思ったのですが、小牧の駅に近い市街地にありました。
でも、小さい美術館って好きです。なんてったって疲れない(笑)。
今回の展覧会も、余裕を持って観れるワタクシにはちょうど良い規模のものでした。
メナード美術館は世界的に有名な画家の絵をいくつも所蔵していますが、それらの所蔵品は2カ月おきに入れ替えながら公開しています。
今回は日本画展でしたので、それらの中でも速水御舟や前田青邨のような日本画家を中心に公開していました。西洋画が観れなかったのはちょっと残念ですが仕方がありません。
実は、今回のワタクシの目的は日本画より漆工芸の方でした。以前に高橋節郎の作品を観て以来興味が湧き、漆工芸の作品を一度じっくり観てみたかったのです。
漆工芸は現代の顔料などのおかげで技術にも幅が出てきた様ですが、技法そのものに大きな変化は無いようです。
漆の細工と言えば真っ先に思い出すのは「蒔絵(漆器に漆で文字や絵、文様などを描き、乾かないうちに金や銀の粉を蒔いて定着させる技法)」や「螺鈿(漆を塗り、夜光貝、あわび、真珠貝等を研ぎ細工する技法)」だったのですが、ただ塗るだけでなくさまざまな手法があり、それぞれに効果があることに気づきました。
中でも木材そのものに漆をしみこませて拭き上げる「拭漆(ふきうるし)」の作品があったのですが、飾られていた欅と栃の手箱は材料そのものが杢の入った素晴らしいもので、その自然が生み出した美しい模様を十二分に引き出しているのに感心。
そして、「平文(ひょうもん=漆面の上に金箔などを貼り付け、また上から漆を塗り模様を削りだす手法)」と「蒔絵」を繊細な絵柄で施す素敵な作家さんを知りました。
大場松魚(おおばしょうぎょ)さん。
素晴らしい作品だと思ったら、人間国宝でいらっしゃいました…。
なお、メナード美術館の所蔵している漆器はほとんど昭和に入ってからの作品です。観て美しいものばかりなので、「美」を追求するメナードにはぴったりです。古い漆器って歴史的価値は高くても、どうしてもくすんだり剥げたりしちゃいますものね…^^;
なお、日本画においてもよいものが揃っておりましたが、目を引いたのはキャプションが分かりやすかった事でした。堅苦しくない、入りやすい美術館という印象を受けたのでした~。
そして。
家に帰ったら、こんなのが届いてました。
わぉ、愛知県美術館の次回の企画展招待状だ♪
来月も行くところがいっぱいだわ。
青山リゾートとかってのもあったよね?
ところで!
亡くなった父の実家が、和歌山の海南市っていうところで、漆器を製造してたの。
家内工業ってかんじかな?
で、小さい頃に遊びにいったときには、その工程を見るのが大好きでした~。
かなり手が黒くなりそうだったけど、独特の匂いとかけっこう好きでね^^
全然詳しいことはわからないけど、i-boshiさんの説明を読むと「螺鈿」っていうのが主だった商品だったみたいだわ。海の近くでもあるしねー。
結婚するときには、漆のお盆のセットをいくつか頂きましたよ^^
漆器を生業としてる関係者に初めてお会い(?)しました。
塗っている現場を見た事が無いので、その匂いがどんなのかが分かりません。そんな風にお話できるまみこさんがうらやましいです~。
海の近くだから螺鈿が発展したのでしょうね。
漆器のものなんて、現在のわが家にはフォークしかありません。漆器は剥げてきてもいい味出しますものね。大事にしてくださいませ。
うちにあったらすぐに傷つきそうだけど、まみこさんちなら大丈夫な気がする^^;
お盆のセットも美しいのでしょうねぇ。