アバウトなつぶやき

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PLEATS PLEASE(プリーツプリーズ)の裾上げしてみました

2016年06月16日 | しゅげい
今日まで東京ではISSEI MIYAKEの展覧会が開催されておりましたが、イッセイといえばプリーツプリーズ。
洗濯機で洗ってもプリーツは取れないし色が褪せない、と大変扱いやすいのに個性的なフォルムという優れもの。私も大好きで何着か持ってます。
時々ヤフオクなんかで掘り出し物はないかしら…と眺めているのですが、ある時大好きなストライプ柄のワンピースを見つけました。
ユーズドなのに約2万5千円(汗)。高い。
でも、この柄を見たのは初めてだったのでサイズが大きいかもと思いつつ「どうせ横幅なんてカンケーないし。こーゆーのは出会いだから!」と飛びついてしまいました。

さて、届いてから着てみたところ足首が隠れるほど長い! …身長160cmでサイズ4は無謀でした。
なんで長さをちゃんと確認しなかったんだ(泣)と思ってもあとの祭りです。
もう買っちゃったし、一度も着ないなんていやだ~!!
裾上げすれば良いと思ってはみたものの、プリーツプリーズって先に布を裁断・成形してからプリーツをかけるので、後からプリーツを折り込むとその部分だけくるんと巻き上がってしまうのです。
ショッピングセンター内のお直しの店で尋ねても、プリーツが細かいものは引き受けられないとのことでした。
悩みに悩んでいたら職場のKさんに「いっそのこと裁ちきりにしてボンドでほつれないようにしちゃえば?」と言われました。
名案な気もしましたが、それだと洗濯した時が心配です。また、質感がごわごわするのも心配でした。

そんなときに見つけたのがこれ。

折り目強力、ファッションライナー価格:1312円(税込、送料別)



洋裁の先生がプリーツスカートを作るときに使うという溶液です。
プリーツを付けたいところに吹きかけてアイロンで押さえてプリーツを作ります。
プリーツプリーズのタグには「絶対にアイロンをかけないで下さい」という注意書きがあるのでとても恐ろしかったのですが、このまま着れない服を持っていても仕方がないと自分で自分を説得してこの「折り目加工液」にかけることにしました。

まずハサミを入れます。これが一番ドキドキしました。切ってしまったらもう後戻りは出来ませんから。
裾から長さを測ってラインを引いてからハサミを入れました。


▲もう、裾を切り落としてしまったワンピース。失敗したら2万5千円が水の泡。

10cmほど切った状態がこれです。切ってもこれだけ長いってどんだけ長かったの。
折り目付けが失敗した場合のことを考えて、まずは切り落とした方で実験します。(失敗したらほつれ止めで対応するつもりで)

まず、折り目にそって三つ折りにしました。
はじめはまち針で押さえようと思ったのですが、あまりのプリーツの多さにしつけしてからミシンをかけることにしました。
 
左がしつけ、右がミシンをかけてしつけ糸を抜いた様子です。この段階ではプリーツが反り返って布がくるんと巻き上がっています。

ここに「折り目強力」スプレーをして、いよいよアイロンをかけます。
   

この時は当て布と目打ちを使いながらかなりの時間をかけてアイロンをかけました。
たっぷりとスプレーしたので、スプレーが周りにしたたるほどでした。そのため、はみ出た部分がのりのようなねっとりとした汚れになってアイロン台に付いてしまいました。
幸い服は汚れませんでしたが、まだ新しいアイロン台が汚れてしまってちょっと悲しい。本番は布を敷かねば。


アイロンをかけたあとのものがコチラ
 

ストライプの模様があるので、上手にたためていないのが分かります。やはり細かいプリーツをたたむのは素人には難しいです。
しかし、私にとって注目すべきは布の反り返りがなくなったことです! 
目線の下になる裾は上衣ほど目立たないだろうと思うので、これなら及第点というところではないでしょうか。

この切り落とし部分、折り目スプレーでの処理は半分とし、残りは同時購入したほつれ止め液を塗ってみようと思います。
と、言いますのも、プリーツプリーズはかちっとした見た目の割にハサミを入れると布がほろほろとほつれてきます。

▲分かりづらいですが、切ったところからほつれてきます。
これでは裁ちきりで着てしまうというKさんの案は却下せざるを得ません。
しかし、ほつれ止めの効果がどれほどのものかを確認するには良い機会なので半分はこれで実験します。

【送料無料】TK 河口 ピケ(ほつれ止め)価格:648円(税込、送料無料)

 

 

コニシ ボンドホツレーヌ 30ml価格:680円(税込、送料無料)


▲上の3種は成分は少しずつ違うようですが、用途は同じ。

 
水のりよりもずっとさらっとした液体です。じわっとしみこむので、乾いてもボンドのようなゴワゴワ感はないのがさすが専門の商品といったところでしょうか。
ほつれ止め液も折り目液も、説明によると大体洗濯3回程度が耐えられる目安のようです。
私としては3回ではもの足らないのですが、とりあえず3回洗濯した状態を見て大丈夫そうだと思ったらワンピース本体のアイロンに取りかかることにします。

  
左から順に洗濯1回後、2回後、3回後の写真です。
ネットに入れて普通の水流で他のものと一緒に洗濯しましたが、大きな変化はありませんでした。今のところ、ほつれ止めもまだ効いています。
私は3回以上の洗濯でも耐えられるだろうと判断しました。(が、先のことはわからない)


この結果を踏まえ、いよいよ本体も裾上げです!

まずは裾上げのためのしつけです。

↑の写真は裏返しのままですが…裾が反り返っているのが分かります。

 
ミシンで押さえてしつけ糸を抜いたところです。やはり裾は反り返っています。
私は一応ニット用のレジロン50番を使いましたが、生地がポリエステルなのでよくあるポリエステル60番のミシン糸でも良いような気がします。

さて、アイロンの前に実験の結果を踏まえて準備をしたいと思います。
押さえながらアイロンをかけるのは精神的にも時間的にもかなりの負担になります。
そこで本番はしつけをかけることにしました。

山になっている部分を細かく拾っています。後で思ったのですが、この作業が美しく仕上げるためのキモなのかもしれません。
私はしつけ糸は木綿を使っていますが、和裁用の絹のしつけ糸ならもっと繊細な作業ができると思います。

 
しつけを細かくかければこの通り。裾が反り上がることはありません。
これならアイロンが楽そうです。


アイロンをかけたらしつけ糸を抜いて…


これで出来上がり♪

商品と同じようにはいかなかったけれど、なんとか着られる状態になりました!!

ちなみに、私がアイロンをかけた裾と切り落としたワンピースの裾を比較した写真がコチラ。

言うまでもなく、右がPLEATS PLEASEの本来の裾です。シャープでピシッとしたラインが出ています。

このように、後からお直しをしても売り物のようなラインは出せません。洗濯も3回しかしてないからこの先の具合は分からないし。
だから、もし自分で裾上げを考えている方が居たら自己責任でお願いします。保証は出来ませんのであしからずm(__)m

---追記---
↑の記事を書いた後、お休みごとにこのワンピースを着て、そして洗濯機で洗ってみました。
すでに5回ほど着ましたが、一向にプリーツの様子は変わりません。
きっと大丈夫なんだと思います。
また、アップで見るほど裾も見苦しくありません。私としては成功だと思ったのでお知らせしておきます。

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